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『はっ？』
その言葉に驚いたのかAは気の抜けた答えをした。
影山｢俺はお前に追いつきたい。俺は追いつきたくて一生懸命走った。でも、どんなに練習をしても頑張ってもお前はいつも俺の先にいる。隣に立ちたいのに。だからお前に聞くことにした。｣
きっとこんなこと本人に、ましてや好きな人に言うべき言葉ではないだろう。
、、、ダサいし。
でも、聞かないとダメだと思った。
俺は唇をかみ締めながらAの顔を見た。
Aの表情は、驚いて固まっていたけどその後に困ったような顔をしていた。
『やっぱり影山は馬鹿だよね』
影山｢は？｣
『影山はもう追いついてるんだよ、私より先にいるんだよ。』
【追いついている】
そうAは俺に言ってきた。
影山｢んなわけねぇだろ。だって、俺はお前よりも弱いだろ。｣
『強さだけが勝ち負けじゃないだろ。勝ち負けの理由なんていくらでもある。』
俺は意味がわからなくなり、ただ黙ってA話を聞いた。
『春高の時見たけど、相変わらず影山のフォームは綺麗だね。あと、あの真剣な顔。いつもの時の顔ではないよね。』
そう言ったあと、Aは俺の事をバカにしたように笑った。
『まあ、影山は私よりも頭悪いし、コミュニケーション力もないよね。あと、馬鹿だし』
影山｢んな事わかってるから困ってんだろ。｣
『でもね、影山。』
Aは、少し悲しげに笑い、俺に言った。
『私は影山が羨ましい。私は影山に勝つことなんて出来ないよ。』
その時のAの表情はきっと忘れることなんてないだろう。
凄い儚くて触ってしまうと壊れてしまうような繊細なものだったから。
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nano(プロフ) - 苺さん» コメントありがとうございます！無事に完結致しました！読んでくださりありがとうございました（*´▽｀*） (2020年11月21日 1時) (
レス) id: 9ed173d271 (このIDを非表示/違反報告)
苺 - すごく面白いです！続き楽しみに待ってます。更新頑張ってください(о´∀`о) (2020年11月8日 14時) (レス) id: 06b64f6325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nano | 作成日時：2020年10月27日 21時
