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無事にライブが終わった。


やっぱり、ライブは楽しい。


終わって後片付けをしていると、たくさんの女子から声をかけられる。

「お疲れ様!」「かっこよかったよ!」などなど。
でも、申し訳ないが今はそれよりも早く飛雄と話したかった。

「来てくれてありがとう」って言いたかった。

そんなことを思いながら、女子たちの声掛けに答えていると、奥の方に飛雄がいることに気づく。

俺は咄嗟に、「ちょっとごめんね」と言い、女子たちの間を通り抜ける。
飛雄も俺の存在に気づいたのか、俺の方を見た。

『飛雄っ!!』

影山「うっす。ライブ良かったぞ」

『ありがとう、来てくれたんだ。声掛けてないから来ないかと思ってた』

影山「月島が行かないかって」

月島、お前、良い奴なんだな。
やっぱりツンデレだよな、分かる分かる。

影山「そ、それに」

『ん??』

飛雄は少し下を俯きながら、躊躇しながら話す。

影山「Aの歌聞きたかった」

『え!?』

影山「な、なんだよ」

『俺の歌、?バンドの演奏じゃなく、て?』

そういった後、飛雄はいつも目つきの悪い目が大きくなり、顔が紅くなった。

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作者名:nano | 作成日時:2020年9月9日 18時

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