ｳﾌﾞ方君の好きだった人 ページ36
明後日が文化祭という事で、
国語の授業が、文化祭準備時間になった
準備の終わりが見えてきて、少し余裕が出てくる
神楽ちゃんと席についてｸﾗｽの人の噂話をしながら作業をしていた
「ﾏﾖって中学の頃まで不良だったらしいアルよ」
「土方君が?」
これは初耳だ
風紀委員の副委員長をしてて、真面目街道突っ走ってる彼が、不良だったなんて
「そうでさァ」
そう言って土方君の襟を掴みながら隣の席に座った沖田
「昔の事ァどうだっていいだろうが」
「いやいや、アンタの中学の時の武勇伝を話してェんで」
んだよ武勇伝って、と言った土方君は呆れ顔をしている
「Aにはこの前話したけど、卒業式に告白してきたあの雄豚、」
___嗚呼、またこの話だ。またけなされる。
もう何言われても動揺しない、そう心に決めた。
「土方コノヤローの想い人だったんでィ」
「ばっ!総悟ﾃﾒｪ!!水樹の前でそんな事...!」
「黙ってて下せェ、今は俺のﾀｰﾝでさァ「ﾀｰﾝだァ!?」
「詳しく聞かせろヨ!」
神楽ちゃんは楽しそうに話の続きを待っている
「土方コノヤローと中学が一緒だったんだがねィ、あの頃この人はただの不良だったんでさァ__ 」
中学2年のある放課後、大人数対土方君で喧嘩をしたらしい。
その喧嘩には勝ったけど、色んな所を怪我してしまって、路地裏でしゃがんでいたそう。
そこに、同じ学校の制服を着た女子が土方君を見つけて、助けたらしい。
その優しさに惚れたのだ、そう...
「__それが、あの雄豚って訳でさァ」
「あの雄豚ってなんだヨ!そっちの方が気になるネ!」
そんな事、あった気がする。
着崩した学ランの男子が血だらけ、怪我だらけで暗い所にしゃがんでいた
体が大きかった私は、彼の肩を持って、近くの公園まで連れて行き、怪我の処置をした
今考えてみれば、あの時の男子は土方君だ
黒髪に切れ長の目をした、彼だ
___なのに、今の今まで気づかなかった
それより、同じ中学だった事さえも知らなかった。
「あ、あの雄豚の名前、なんて言うですかィ」
「言う訳ねェだろﾊﾞｶ」
「ｳﾌﾞでさァ」
「なのに今はAの事が好「黙れくそﾁｬｲﾅ!!」
考えられない事だけど、
土方君は、太ってた私の事を好きでいてくれたんだ__
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なんぱん(プロフ) - ウォーターツリーさん» ウォーターツリーさんﾝﾝﾝ!(^^) ｺﾒﾝﾄありがとうございます! お褒めの言葉が嬉しすぎて幸せですTT 私も確実雌豚扱いです笑 どうぞ楽しんで行ってください...!(^^) (2020年8月18日 17時) (
レス) id: e422bd51e5 (このIDを非表示/違反報告)
ウォーターツリー(プロフ) - なんぱんさん…やっぱり文才が凄いのと沖田が格好いいのでゾワッてしました笑 絶対私はそこら辺の雌豚認定されるのでこの小説で例外を味わいます() (2020年8月18日 15時) (レス) id: 602bf9e950 (このIDを非表示/違反報告)
なんぱん(プロフ) - なまたまごさん» なまたまごちゃんさんｺﾒﾝﾄありがとうございます! Twitterでもよろしくしてくれて嬉しい限りです(^^)(^^)! 続編作成頑張ります! (2020年8月17日 9時) (レス) id: e422bd51e5 (このIDを非表示/違反報告)
なまたまご(プロフ) - なんぱんさん、とてもキュンキュンする物語ありがとうございます！Twitterの方でも絡ませていただいてるなまたまごです！続編ももちろん正座待機してます！更新待ってます！ (2020年8月16日 23時) (レス) id: 4eb1927f69 (このIDを非表示/違反報告)
なんぱん(プロフ) - 累さん» 累さんｺﾒﾝﾄありがとうございます! 嬉しすぎます、全て見て下さったなんてTT 更新頑張ります、これからもどうぞよろしくお願い致しますTT 本当にありがとうございます!! (2020年8月16日 14時) (レス) id: e422bd51e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんぱん | 作成日時：2020年6月21日 23時
