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「...護衛?」
「そうだ!今日からお前には交代で護衛が付く」
お兄ちゃんが急に部屋に来たと思ったら
私に護衛をつけると言い出した。
「そんな事しなくても大丈夫だよ。私、夜兎だし」
「最近また物騒でなァ!
もし何かあったらお前の親父に呪われちまう!」
「せめて私の心配しろ」
ガハハと笑うお兄ちゃんを余所に机に向かう
「お、その書類、総悟が片付けるやつじゃないか」
いつの間にか斜め上から机の上にある資料を見ている
「副長補佐の時の余韻か知らないけど
やっぱり何かお手伝いしたくて」
「給料入らないのに...いいのか?」
「うん。総悟には話、聞いてもらったから」
「言ったのか、あいつに」
私は首を縦に振った
.
.
ミツバちゃんのお墓から屯所に帰るまでの道
総悟に本当の事を話した
複雑そうな顔をした彼は
私の事を悲しい目で見ていた気がする
『そんな大切な事、俺に言って良かったんですかィ』
『総悟だから言ったの』
『...アイツにも言った方がいいと思いやすぜ、」
.
.
「トシは真実を知ってもお前の事...
大切に想ってくれてたと思うぞ」
「逆の立場で、もしも私が純人間で十四郎さんが天人だと分かったとしても、私は好きでい続けたと思う」
あの日
何も考えないで彼の部屋に行って
勝手な事ばかり言って突き放した
本当の事を言ってしまったら良かったのではないかと
少し後悔したけど___
でも、特に険悪な仲になった訳ではないし
隊の士気を下げる事はしていない。
そう考える事で今の私と十四郎さんの関係を肯定する事にした
しかし、やはり後悔は付き物である
___今更したってあとの祭りに過ぎないのに。
「ならもう一度、想いを伝えればいいじゃないか!」
「いいの、今のままで」
どうしたって、天人の血が入ってるから
私は再び机に向かった
おのれ総悟...中々面倒臭い書類回してきたな...!
「無理しないようにしろよ」
お兄ちゃんは空気を読んでか、部屋を出て行った
はあ、終わらせよう
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アリス(プロフ) - 土方さんと夢主の掛け合いが面白くて好きです。続きが読みたいのでパスワードを教えて頂けませんか。 (2023年3月1日 18時) (レス) id: fa39a80a2b (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - とても面白く読み入ってしましました^_^続編が見たいのですがパスワードを教えて欲しいです! (2023年1月15日 0時) (レス) @page32 id: 461476dfbe (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 初めまして(*^^*)とても面白くて一気に読んでしまいました(*Ü*)続きがとても楽しみです! (2021年12月16日 8時) (レス) @page32 id: 11788a0a7e (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - すいません!続編を読みたいのですがパスワードを教えて欲しいです! (2021年5月20日 3時) (レス) id: 2d7922dff3 (このIDを非表示/違反報告)
紅華 - 鬼嫁に番傘のパスワード教えてください! (2020年12月10日 18時) (レス) id: f59dac198f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なんぱん | 作成日時:2020年5月29日 0時