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5月26日
今日は私の幼馴染の誕生日
可愛くて、優しくて、強い人
私は彼女が大好きだった
彼女に会いに
花束と彼女が好きだった激辛せんべいを持って山を登る
「ミツバちゃん」
掃除をして、お花を飾って
お線香とお供え物を置いてから手を合わせる
.
.
十四郎さんとミツバちゃんは両想いだった
武州にいた頃
剣術しか興味なかった私でさえ
そう確信してたぐらいだったから
そんな2人は誰が見てもお似合いで、キラキラしてて_
お兄ちゃんと私はさぞかし茶化した。
上京前、ミツバちゃんが十四郎さんに想いを伝えた時
私は"いける"って思ってた
彼が突き放したのを見ていた幼い総悟と私には
理解ができない事だった
でも、総悟も私も大人になって
その意味を知るには時間はかからなかった
「...生きてて欲しかった」
何で肺を患う人がミツバちゃんだったの
「ミツバちゃんなら皆を
___十四郎さんを幸せにできたのに」
その瞬間、私の横に誰かがしゃがんできた
.
.
沖田side
今日は姉上の誕生日
よりによってコノヤローと見回りだったが
"行きたい場所がある"と言うと察したのか
お墓のある所に向かって車を走らせた
駐車する土方さんを置いて、姉上の所へ向かう
姉上のお墓の前に人影が見える
後ろ姿的に、女だ。
気づかれないように静かに近づくと
しゃがんでるAさんだと分かった
「...生きてて欲しかった」
名前を呼ぼうとして、止めた
か細い彼女の声が、それを止めたのだ
「ミツバちゃんなら皆を...
___十四郎さんを幸せにできたのに」
__何でそんな事を思うんでさァ
何があったか分からねェが
アンタは何も、悪くないだろィ...？
胸がｷﾘｷﾘと痛むのが分かる
静かに近づき、彼女の横に座る
「アンタ、馬鹿ですね」
「総悟...？」
「泣く事ねェだろィ」
俺を見た彼女の顔は涙でｸﾞｼｬｸﾞｼｬになっている
「俺はアンタがいるから__十分幸せでさァ」
また泣き出した彼女を抱き寄せる
今、Aさんに頼られているのは俺
だけど__
土方さん、アンタが羨ましいや
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アリス(プロフ) - 土方さんと夢主の掛け合いが面白くて好きです。続きが読みたいのでパスワードを教えて頂けませんか。 (2023年3月1日 18時) (
レス) id: fa39a80a2b (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - とても面白く読み入ってしましました^_^続編が見たいのですがパスワードを教えて欲しいです！ (2023年1月15日 0時) (レス) @page32 id: 461476dfbe (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 初めまして(*^^*)とても面白くて一気に読んでしまいました(*Ü*)続きがとても楽しみです！ (2021年12月16日 8時) (レス) @page32 id: 11788a0a7e (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - すいません！続編を読みたいのですがパスワードを教えて欲しいです！ (2021年5月20日 3時) (レス) id: 2d7922dff3 (このIDを非表示/違反報告)
紅華 - 鬼嫁に番傘のパスワード教えてください！ (2020年12月10日 18時) (レス) id: f59dac198f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんぱん | 作成日時：2020年5月29日 0時
