60 ページ29
そして、男は女が殺されたとは知らず
20年以上経って地球に戻ってきた。
今回は1人ではなく"3人"で
女の家を訪れたが、女やその子供の姿は勿論
家も跡形となく無くなっていた。
そこで彼は、道を歩いていた老婆に女の事を聞いた
「彼女は20年以上前に殺された」と。
"___という名前の女は知らねェか?"
と男は老婆にもう1つ質問をした。
「その子なら今、江戸にいるはずだよ」と老婆は答えた
それを聞いた夜兎の男は、仲間を連れ、江戸へ向かった
.
.
「ここまでは俺が聞いた本当の話だ」
「へーえ、そんな事があったんだ」
煙を吐く晋助さんと、
私の隣で彼の話を楽しそうに聞いている神威
____正直、私にとってはこの話は重すぎて最後まで聞けるか分からない
胸の中で嫌な予感がして、体が拒否反応を出している
「ここからは最近あった出来事を踏まえた、俺の憶測だ」
.
.
江戸に着いた男は直ぐ様行動に移そうとした。
しかし、"
そこで、男は手当たり次第に若い女を誘拐し
個人情報を聞き出す事にした。
何日も同じ事を繰り返したが、全然見つからない。
そろそろ彼らの噂も広まり始めていた。
そしてある日真選組が現れた。
その日は男が生きた最後の日であり、
男にとって、1番と言ってもいいほど大切な日だった。
男にとって大切な日____"愛する娘の誕生日"だ
それを邪魔された事
もう誰も死なせたくない事
そして夜兎の本能___
その3つから戦う事を決意した。
しかし、男は負け、亡き者となってしまった
.
.
「そいつは
晋助さんはまた煙をはいて、私を見据えた
胸糞悪い話を聞かされ、
お腹の底から何かが出てきそうな感覚がした
頭を押さえた私を見た神威が背中をさすってくれる
私がこの手で首を斬った____その男の昔話。
いくら偶然とは言え、
その娘と私の共通点が多すぎる。
______そんな筈はないと自分に言い聞かせた
120人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なんぱん | 作成日時:2020年5月19日 23時