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そして、男は女が殺されたとは知らず
20年以上経って地球に戻ってきた。

今回は1人ではなく"3人"で





女の家を訪れたが、女やその子供の姿は勿論
家も跡形となく無くなっていた。

そこで彼は、道を歩いていた老婆に女の事を聞いた





「彼女は20年以上前に殺された」と。


"___という名前の女は知らねェか?"
と男は老婆にもう1つ質問をした。





「その子なら今、江戸にいるはずだよ」と老婆は答えた





それを聞いた夜兎の男は、仲間を連れ、江戸へ向かった














.


.




「ここまでは俺が聞いた本当の話だ」


「へーえ、そんな事があったんだ」




煙を吐く晋助さんと、
私の隣で彼の話を楽しそうに聞いている神威



____正直、私にとってはこの話は重すぎて最後まで聞けるか分からない

胸の中で嫌な予感がして、体が拒否反応を出している






「ここからは最近あった出来事を踏まえた、俺の憶測だ」













.


.



江戸に着いた男は直ぐ様行動に移そうとした。

しかし、"夜兎と人間のハーフ()"の探し方が分からなかった。




そこで、男は手当たり次第に若い女を誘拐し
個人情報を聞き出す事にした。



何日も同じ事を繰り返したが、全然見つからない。

そろそろ彼らの噂も広まり始めていた。










そしてある日真選組が現れた。

その日は男が生きた最後の日であり、
男にとって、1番と言ってもいいほど大切な日だった。




男にとって大切な日____"愛する娘の誕生日"だ





それを邪魔された事
もう誰も死なせたくない事
そして夜兎の本能___
その3つから戦う事を決意した。

しかし、男は負け、亡き者となってしまった











.


.



「そいつは世侍(せいじ)という名前の夜兎だ」



晋助さんはまた煙をはいて、私を見据えた




胸糞悪い話を聞かされ、
お腹の底から何かが出てきそうな感覚がした



頭を押さえた私を見た神威が背中をさすってくれる













私がこの手で首を斬った____その男の昔話。







いくら偶然とは言え、
その娘と私の共通点が多すぎる。







______そんな筈はないと自分に言い聞かせた

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作者名:なんぱん | 作成日時:2020年5月19日 23時

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