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『勲、今日からこいつがお前の妹だ』
『それでお前がこいつの兄だ!』
『名前はなァ、Aって言うんだ。可愛いだろ!』
『これからはお前がAを護るんだぞ。いいな?』
.
.
近藤side
「ハッ!」
いつの間にか床下で寝てしまっていたようだ
お妙さんに気づかれないよう彼女を護るのが俺の役目
お妙さんに何かあったら大変だからな!
しかし...変な夢を見たもんだ
Aと初めて会った日とそっくりそのままだった。
そう言えば明日はAの誕生日だ。
今年は何をあげようかなあ!
「A...」
嫌な予感がする
気がつくとお妙さんの家(の床下)から飛び出し、屯所へ走っていた
「おい!開けろ!」
屯所に着くなり、門を叩きながら叫ぶ
少しして門が開き、
1人の隊士が複雑そうな顔をし、俺を中に入れた
どの部屋も真っ暗だ
「みんなは何処に行った」
「誘拐犯のアジトへ...」
「Aは何処に、!」
俺の声はいつもより低くなっていた
「一緒に行きました...」
「俺のいない間に!」
何やってるんだアイツらは...
違う、アイツらを放って出ていたのは俺だ。
「連れて行け」
No side
「土方サァン
早めに誕生日祝うなんて卑怯やないですかィ」
廃工場へ向かう途中、沖田は土方に言う
「俺らはいつ死ぬか分かんねぇ身だ。
言える時に言うって決めたんだよ」
「今回は捕まえるだけじゃねぇですかィ。
改まる必要なんざねェでさァ」
沖田は手を頭の後ろで組み、歩いて行った
真選組が廃工場の包囲を始めたその時、奴等は現れた
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作者名:なんぱん | 作成日時:2020年5月19日 23時