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「ヘクショーン!」




きっと、屯所中に私のくしゃみが響いた

隣にいる総悟は私のおでこに新しい冷えピタを貼った




「2週間休みなしで働くからでさァ」


「みんな体調崩しちゃって人手足りてなかったから、」





今、スナックすまいるでは風邪が流行っている

それに私もかかってしまったのだ





「...アンタはいつも無理しすぎなんだ」


「Aーーー!」





部屋の外から私を呼ぶ声と、足音が近づいてくる

そして思い切り部屋の扉が開いた




「お兄ちゃん」


「具合はどうだ?」


「大丈夫、ありがとう」




正直熱っぽいし、ダルいし寒気がするけど仕事前に心配はかけたくない

少し無理をして、平常を装った。




「それならいいんだけど...
 俺達今から上様の護衛で全員いなくなるんだよな」




今日は上様(将ちゃん)がお店にに来てくださる日だ

オーナー曰く、お妙ちゃん以外のみんなは風邪で出勤できないらしい



 
「近藤さん、俺がAさんの看病しますぜィ」


「ダメだ!いくら総悟でもAと一つ屋根の下に二人きりにするなんて...」


「変なこと考えんなくそエロゴリラ」


「チッ」

「今思いっきり舌打ちしたよね?ね、総悟君!?」




安静にしとけよ!と総悟を引っ張り、2人は出て行った






























静かになった屯所

みんな行っちゃったのかな、

本当は私もみんなと同じ所にいるはずだったのに...



はぁ、と溜息をついて寝返りをうった





「起きてるか?」


「幽霊!」


「幽霊!?」




幽霊かと思ったその人は、私以上に驚いた

その姿に思わず笑みが溢れる




「十四郎さん...びっくりさせないで下さいよ」




彼はいつの間にか庭側の開けっ放しにしている扉に寄りかかっていた




「...体調はどうだ」


「正直キツイです」


「そうか」




彼はふーと煙を吐いた

月明かりに照らされてカッコいいな、と思うのを急いで頭から消した



「お使い頼んでいい?」


「あ?何だ」


「北斗心軒の餃子、食べたいです」


「病人がそんな油っこいモン食うかよ普通...」




十四郎さんはいつもの呆れ顔をした




「病人のお願い、!」


「弱ってるからって調子乗りやがって」




そう言って私に背を向け




「山崎に頼んでおく」




そう言うと、十四郎さんは行ってしまった

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なんぱん(プロフ) - 眠都さん» ご指摘ありがとうございます!更新の励みです!ありがとうございます!! (2020年5月25日 12時) (レス) id: e422bd51e5 (このIDを非表示/違反報告)
眠都 - すっごくごめんなさい。本当にごめんなさい。私生粋のバンギャなのでツッコみますが、ヘッドバンクじゃなくてヘッドバンキング(ヘドバン)ですよ!でも何でもいいや。この作品凄く面白いので!(^^) (2020年5月25日 2時) (レス) id: 1ae63c8e97 (このIDを非表示/違反報告)
なんぱん(プロフ) - 木乃伊さん» コメントありがとうございます!!嬉しい限りです!泣 頑張ります! (2020年5月14日 23時) (レス) id: 968b5c5eb6 (このIDを非表示/違反報告)
木乃伊(プロフ) - とっっても面白いです!更新頑張って下さい! (2020年5月14日 22時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
なんぱん(プロフ) - 光華さん» 土方さんのリクエストありがとうございます!!これからストーリー考えていくので更新できるの待って下さると嬉しいです!! (2020年5月14日 19時) (レス) id: e422bd51e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なんぱん | 作成日時:2020年5月10日 0時

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