【銀魂】局長の妹は江戸のマドンナなり

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土方side

12月25日 夕方



「時間かかっちゃって、ごめんなさい」




走ってきたAはそう言って頭を掻いた


総悟ならここで「今日も綺麗でさァ」とか言えるんだろう

待て、なんでアイツと比べてんだ？




「...何か変ですかね？」


「んな事ねェよ」




変な事考えてたらずっとAのことを見ていたらしい


またｲﾗｲﾗしてきた、昨日からこの調子で嫌になる

ニコチン摂取しねェと...




煙を吐き、横目でAを見る





...黙っときゃァ良い女だ

街行く野郎供が見惚れる、見返すほどのな。


"江戸のマドンナ"なんて言われて...

本当は腕っ節の強い大食い口悪女だとは...俺達以外は知らねェ







.


.



町全体は赤と緑の2色で彩られていた

すれ違うのは腕を組んで歩いてる男女ばかりだ




「クリスマスなんだね」



Aはその影響でか、チキンを頬張りながら歩いている



「口の周り拭け。お前本当に女な「殴るよ」



大きな溜息をつき、大人しく口を拭いた



「十四郎さんさ、私が食べ歩きする理由知らないでしょう？」


「そりゃ腹が減ってっからだろ」


「ブッブーー！あ、口から出た」



そう言って俺の着物についたモンを取った



「どうやって付けた？前向いてんのにどうやって付けたﾃﾒｪ！？」


「勢い余ってつい「どう言う事だよ」




次は俺が大きな溜息をついた




「で、なんで食べ歩きしてんだよ」


「実はこれ、町の人にバレない為の一種の変装なんです！」


「いやバレるだろ！どこからどう見てもただ食べ歩きしてるお前だわ！」








『あれ、近藤Aじゃね！？』

『隣にいんの誰だよ、彼氏か？』







「早速バレてんじゃねェか」


「...ちょっと気合入れすぎた？「なんのだよ！？」





『違ぇよ、真選組副長じゃねぇか』

『鬼の副長ってか？ﾋｴｪ怖ェなァ』





...こういうものは周りに伝染していく

どんどんコイツの存在に気づいていきやがる





「、あのお店入りましょ！」



Aは俺の手を引いて走った

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