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千姫の言葉が合図かのように、千鶴は千姫から離れていった


遠くから、千姫と男達の争う言葉が聞こえてくる、千鶴はその声を聞くたびに胸が締め付けられた


千鶴の吐く息が、白くなって雪の降る空に消えていった


千姫は大丈夫だろうか?


無事なのだろうか?


手を出されてボロボロになって道に転がされていないだろうか?


まさか、殺されたのではないだろうか?


そんな言葉がグルグルと千鶴の頭の中を回っていた
考え事をしていたせいか、千鶴は何もないところで転んでしまった


「っい、ったたた」


そう言葉にした途端、ジワリと紅い血が地に落ちて広がった
だがその傷もすぐにふさがり、元の白い綺麗な肌に戻っていた


普通の人間が見れば、きっと悲鳴をあげて化け物などと叫ぶのだろう


だが、千鶴にはこれが自然のことだったのだ
千鶴だけではない、千姫やその千姫が言っていた風間という男もこれは普通のことだった


何故なら、千鶴達は鬼という古来から伝わるものだったからだ
遥か昔から鬼は人間と争いを好まないものだった


人間が鬼を悪者と決めつけ、鬼の村に火を放ったという、雪村家最初の犠牲になった


千鶴_______否、雪村千鶴は幼くして、自分の村も家も家族も全部なくなってしまったのだ、人間達の勝手な行動により


だが、千鶴は人間など恨んではいなかった
ましてや恨みたくなどなかったのだ、自分だってこのあり得ない治癒力と生命力、そして姿、に最初は戸惑っていたのだから


姿と言っても、今の黒髪の綺麗な姿ではなく、鬼の本能を発揮した千鶴の姿は、


瞳は黄金色で髪は白髪や銀髪に似た白銀で頭には二本の角が生えるのだ


当たり前だが、こんな姿を見れば人は皆、恐れ驚くだろう千鶴もそうだった
だから、雪村の地が滅んだのも仕方ないと、そう思っていたのだ、


だが、それを千姫と風間に言うと呆れたり鼻で笑われたりとさまざまの反応をしていた


『あのね、千鶴ちゃん!
千鶴ちゃんが優しいのは私も知っているけど、そこまでお人好しだとは思はなかったわ!

いい?千鶴ちゃん
自分の村が焼かれて、挙げ句の果て兄妹の仲まで引き裂かれた、

そこまでされて怒らないなんて選択肢他にないと思うけど?

お人好しが過ぎるんじゃない?』


と、そういわれてしまった

穴に落ちて→←あなたは……?



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ミリア - すごく気に入った作品で良かったですもし他の作品を今後作る予定なら銀魂の作品でアニメKかリボーンかディーグレイマンの作品にトリップかコラボした銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけて更新頑張って下さいね (2017年8月11日 15時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫(プロフ) - ありがとうございます!良かったです!! (2015年9月4日 19時) (レス) id: 519459e593 (このIDを非表示/違反報告)
大和撫子♪銀ちゃん大大大大大好き!!!!!!!о(*^∀^*)о - 総悟の口調あってますよ!大丈夫です! (2015年9月4日 18時) (レス) id: bf892f9143 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白桜姫 | 作成日時:2015年9月3日 20時

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