鬼の血と宇宙一バカな侍達

悪夢か瑞夢か ページ24

皆さんの大きな背中に手を伸ばすけど、







その手が届くことはなくて、






代わりに映ったのは、天井と空を掴もうとしている自分の手だけだった








その時点でさっきのは夢だというのがすぐに理解できた








_________絶対に、手放してはいけないものだったのに








一度それから手を離せば、最後には、何も残らなかった









__________こんなのただの私のエゴかもしれないけど、









我儘かもしれないけど、









それでも、ずっと皆さんと一緒にいたかった









_______あの時の私は、すごく小さくて、弱くて、泣き虫で、皆さんに護られてばっかりで









皆さんのことを最後まで見届けてあげられなかった









________きっと、皆さんならうじうじするなとか、前を向いて生きろとか、そういうんだろうけど………









どうしても忘れられなくて、総悟君やトシさんや近藤さん達を皆さんと重ねて、見てしまうから………









そのせいで忘れられなくて、









____________全部、全部、抱えて生きようって思った









でも、こんなこと思い出してる時点で後ろめたくて、逃げたくなって、怖くなる









「ははっ、女々しいな」









自分に対してなのか、出した答えもわからなくて、









私はただ、自称気味に乾いた笑みを浮かべて笑った









___________こんな臆病な私を、彼らは許してくれるだろうか？









それとも、バカだなぁって嘲笑うだろうか？









____________その答えは、まだまだ、私には難しすぎる、難問だった









私は一度自分の頭をくしゃっとかき乱すと、隊服に着替えて、部屋を出た









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薄桜鬼の随想録ゲームを持っている人にはわかるかもしれませんが、土方さん達のセリフは随想録のノーマルendのセリフです





また、新しく大切なものができてしまった千鶴ちゃん。






これから真選組の人達とどう接すればいいのかわからない千鶴ちゃんを出したかったけど、どう出せばいいかわからずじまいです





この話を載せたきっかけは、ただ千鶴ちゃんに「ははっ、女々しいな」と言わせたかっただけ、






というか、載せたかっただけ

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