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美しく、儚いその姿 ページ14

あの後、



土方の怒声で、周りはシーンと静まり返ってしまった


天人達は真選組副長が来たと思い、舌打ちをしてそのまま去っていった


そのまま千鶴は子供にもあいさつをし、今は土方に連れられ車に乗っていた


「おい、」


「へ?あっ、はい!何ですか?」


千鶴が聞き返すが、返答はない。


「?あの、土方さん?」


「……土方十四郎」


「へ?」


「っ、堅っ苦しいだろ、土方さんなんて……
だから……普通に呼べ」


「は、へ?は、はい。
わ、わかりました。
………トシさん」


「っ、な、何だよ」


自分で言っておきながら何だが、少し恥ずかしかったのか土方はどもりながら言った


「ふっふふ、いえ、呼んでみただけです」


「……そうかよ」


千鶴は素直にそんな土方が可愛らしいと思えた、土方とは似てるようで似ていない、そう思っていた





……………最初、聞こうか迷っていた
だが、さっきので確信に変わった


あの上等な着物、血は付いているがはっきりとわかった、あれはあそこ以外ありえないのだ、あんな上等な着物など、あそこでしか着られないのだから


なら、あの天人達に向ける殺気のようなものも、説明がついた


だが、本当のところそれを本人には聞けないでいた、もしかしたら嫌な過去を思い出させるかもしれない


一生、振り払えない傷ができたのかもしれない、そう思うとどうしても聞けなかったのだ




正直言って、今のこいつの顔は汚したくない、土方は先ほどの勝負で思っていたのだ


________たとえその姿泥にまみれようと、


________たとえ、血に全身が濡れようとも



________その姿は、その姿だけは、とても、美しく、そして儚かったのだから______。


柄にもないことを考えた、
土方はそう思うと、屯所へと車を進めていった

真選組総長→←犬派か猫派



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ミリア - すごく気に入った作品で良かったですもし他の作品を今後作る予定なら銀魂の作品でアニメKかリボーンかディーグレイマンの作品にトリップかコラボした銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけて更新頑張って下さいね (2017年8月11日 15時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫(プロフ) - ありがとうございます!良かったです!! (2015年9月4日 19時) (レス) id: 519459e593 (このIDを非表示/違反報告)
大和撫子♪銀ちゃん大大大大大好き!!!!!!!о(*^∀^*)о - 総悟の口調あってますよ!大丈夫です! (2015年9月4日 18時) (レス) id: bf892f9143 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白桜姫 | 作成日時:2015年9月3日 20時

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