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逃れて、逃れて ページ2

しんしんと雪がちらほら降っては地に落ちて、溶けて消えていった


まだ冬の寒い夜中、雪が降っているというのに羽織も襟巻きも着ないまま、二人の女が手を握って走っていた


一人の女は辛子色の着物に肩から腕にダラリと垂らした紫色の布をかけていた


一方、腕を引っ張られ懸命に走っている女は紅い紫色で、桜の花が鮮やかに描かれている遊女のような着物を手で掴みながら走っていた


女は綺麗な白い肌に、冬の寒さでも乾燥しない小さい赤い唇、着物をつかんで走っているため、綺麗な白い足と手がすらりと見えていた


その女二人の数メートル後ろに、若い洋装の服を着た男達が刀に手を置きながら追いかけてきていた


「待て!待ちやがれ!」


「待てって言ってるのが聞こえねぇのかこのクソ女!」


「待てと言われて待つバカがとこにいるのよ!」


一人の女がそう吐きすてると、相手の女の腕を引っ張り民家の間を抜けていった


「っ、ま、待って、お、お千ちゃん…!」


「ちょっと、千鶴ちゃんもうちょっと頑張って!あとちょっとだから…!」


「そ、そんなこと、言われたって、も、もう走れな____」


「あぁもう!あんなところにいつまでもいるから体力なくなるのよ!」


「ふ、ふぇ〜、だっ、だって」


一人の女____千姫がもう一人の女、千鶴の腕を引っ張り、この現状に苛立たしく思っているのか少々荒い口調で千鶴に告げた


喋りながら話していたため、行きはもう限界寸前だが走る足は止めない二人


千姫は家と家の間の物陰にサッと隠れた


二人を見失ったと思った男達は刀を抜き、千鶴達を探す


「ここじゃ、いつか見つかるわね
千鶴ちゃんここは私が食い止めるから、早く逃げて」


「そ、そんな無理だよ!お千ちゃんおいてなんて!
それに朱矩(あかがね)や風間さん達だってまだ______!」


「いいから行って!
あのバ風間があんな奴等に負けるわけないでしょ
それに____

やっと、自由の身になれたんだものあんな奴の顔なんてもう二度と見たくないでしょ?」


そういう千姫の顔には悲しいような寂しいようなそんな顔が写っていた


「だいたい千鶴ちゃんはバカよ
こんな体がボロボロになるまであんな男のもとにずっとついてたなんて」


千鶴の服装をよく見ると、鮮やかな紅い紫色の着物の袖はところどころ破れていて、千鶴の髪や顔にも血が付いていた


「わかったらほら、って」

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ミリア - すごく気に入った作品で良かったですもし他の作品を今後作る予定なら銀魂の作品でアニメKかリボーンかディーグレイマンの作品にトリップかコラボした銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけて更新頑張って下さいね (2017年8月11日 15時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫(プロフ) - ありがとうございます!良かったです!! (2015年9月4日 19時) (レス) id: 519459e593 (このIDを非表示/違反報告)
大和撫子♪銀ちゃん大大大大大好き!!!!!!!о(*^∀^*)о - 総悟の口調あってますよ!大丈夫です! (2015年9月4日 18時) (レス) id: bf892f9143 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白桜姫 | 作成日時:2015年9月3日 20時

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