何万回だって、「君が好き」２

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俺から仕掛けたはずが、
神ちゃんからされてるような錯覚起こす。


ヤバい。

カラダが反応してきた。


荒くなる吐息。



それに困ったことに、
ここベッドやし！

　
神ちゃんに触れたいっていう願いだけで、
頭が埋め尽くされてく。


それにもう・・・


キスしかしてへんのに、
感じ過ぎてヤバいねんて。

ちょっとの刺激でえらいことなりそうで。


「神、ちゃ、ん。
これ以上はやばいかも。
もたへん」


名残惜しいまんまで離れたら、
神ちゃん、ちょっと赤い顔してた。


見た事ないよな、とろんとした目してて。

神ちゃんも感じてくれててんな？


「神ちゃん、可愛えな」


口から零れ出てくる本音。


「何やねん、可愛ええて。
俺、男やし」


神ちゃんは憮然としてるけどな。


「そやねんけど。
ほんまの事やもん」


愛おしさに堪えきれずに抱き締める。


あんな溶けるようなキスしてんもん。

前よりもっと、
神ちゃんを好きになった。


キスしてくれたって事は、

神ちゃんも、俺のこと好きやねんな？

神ちゃんが、
好きでもないヤツとキスなんかするわけないし。


実感したら、
胸の内から、
幸せが沸々と湧いてくるん感じる。


ぎゅっとした腕の中に、
おとなしい収まってて、
俺のスウェットの腰んとこ、
また摘んでるねんで？


可愛え過ぎやろ？


ずっと抱きしめたまんま。

神ちゃんが、


「しげ。
今、辛い気持ち、忘れられてた？
夢中になってる時は、
嫌なこと考えずに済むんちゃう？」


優しい声で聞いてくれた。


「今は何も頭になかった。
もっとキスしたい、
神ちゃんに触りたいって事しか」


「触りたいって。
直接的過ぎやろ」


「ごめん」


「ええよ。別に」


「ふえ？
触ってもええんっ？
言うとくけど、えっちい意味やでっ？」


「分かってるから、
恥ずい言い方せんとってや」


「すいません。
神ちゃんは男同士とか嫌悪感持つかな思てたからさ。
今、驚きが凄まじいねんて」


「昔はあったよ？
けど、俺ら、女の子と付き合われへんやん？
男だらけの特殊な環境おるからさ。
自然とそうなってってもおかしないかな、
思うようになってきてん」


その言葉で、
正当な理由を得られたような気分になる。

神ちゃんは、いつでも、俺の気持ち、救ってくれる。

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