1125〜倫也side〜 ページ24
「………寝ないの?」
「うーん行き詰まった。あ、電話した?」
彼女の部屋に入ればパソコンと睨めっこしていた
「……うん今またかかってきて」
「何て何て?」
「…今どうしてる?的な…、」
「で?で?」
「彼女いるからって」
「えーそれで終わり?」
「えーって…、」
「それじゃ話展開しないんだよなぁ」
「俺の事ネタにしようとしてる?」
「数年ぶりにかかってきた元カノからの一本の電話。そこから全てが始まった…まさかこの電話で世界が
破滅する事になるとは…とか?」
「何が起きたらこっから世界の破滅まで行くんだよ」
「それを考えてんのー!何か新しいジャンルも書いてみたいなぁって」
「………気になんないの?」
「なるよー何で世界が破滅するのか、うーん…」
手を伸ばしてノートパソコンをパタンと閉じてやれば
考えこんでいた彼女が顔を上げた
「寝よ」
「え〜」
「俺にはAにそういう話書ける気しないけど」
「何で?」
立ち上がらせて手を繋げば電気を消して寝室に向かう
「楽天家じゃん。世界破滅する事になっても、えーこれからどうなっちゃうの〜っ?てワクワクしてそう」
「あはは、それはそれで面白く書けないかな」
「共感は得にくいと思うよ」
「じゃ売れないか…うーん……いやでもね?マイナス思考な主人公のキャラクターも設定さえ固まればシリアスなのも書けると思うんだよ」
「それはそれで気持ち持ってかれて毎日ずーんってなってそう」
ベッドに寝かせても彼女はまだ考えていて
「あー…なるかなぁ?でもやっぱ今までとは違う景色がさ、こう見…」
うるさい唇をふさげば、甘くて美味しい
「………チョコ食べた?」
「一箱!ふふ…今ね?キャンペーンやってて点数集めると…っん…」
もう一回塞げば脇腹に手を入れる
「…私の話聞いてる?」
「聞いてない」
「っちょっと、だからしないってば」
ダメ元で試した行為にいつものお断りをされて
素直に手を引いて隣にごろんと寝転がる
「………ね、今回は何でそんな普通?」
「何が?」
「元カノ。こないだのロケの時はすげー威嚇してたじゃん」
「だってヨリ戻そーとか考えてないでしょ?」
「考えてないけど…」
「?じゃあいいじゃん」
……………。
「あ、そうだ思いついたっ!」
彼女はベッドから慌ただしく降りて
またお話のセカイに戻っていった
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南季(プロフ) - まさかのましゃかど!さん» まさかのましゃかど!さんコメントありがとうございます♪何回も読み直してくれてるなんて嬉しいです!これからもたくさんキュンキュンしてって下さい♪♪♪ (2021年3月22日 16時) (レス) id: 80e9fd99a6 (このIDを非表示/違反報告)
まさかのましゃかど!(プロフ) - Twitter等やってないので、ここでの更新しかわからないし見れないのですが何回も読み直してます!笑 (2021年3月22日 15時) (レス) id: 597d570f11 (このIDを非表示/違反報告)
まさかのましゃかど!(プロフ) - 何回も1から読み直してはキュンキュンしてます!ほんと大好きです!!これからも更新楽しみにしてます♪大好きです! (2021年3月22日 15時) (レス) id: 597d570f11 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - つつたんまるさん» 笑笑!存分にニヤニヤニヨニヨして下さいっ♪♪♪ (2021年3月18日 23時) (レス) id: b3a261d354 (このIDを非表示/違反報告)
つつたんまる(プロフ) - ずるい!!!!!ニヤニヤが抑え切れません!!!!なので抑えません!!!ニヨニヨニヨ (2021年3月18日 22時) (レス) id: 85b052b1c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:南季 | 作成日時:2021年3月4日 21時