482 ページ43
ゆっくり歩く隣の須藤は、なんだかいつもの須藤じゃなくて、
「…………怒ってる…？」
「怒ってないっすけど……。でも気をつけて下さいよいつでも倫也さんが助けにこれるわけでもないんすからね」
「須藤が来てくれたじゃん」
「……俺だっていつもいるわけじゃないんですよ…」
「ふふ、ありがと」
「反省してないなら倫也さんに報告しますよー」
「うわやめて！こないだ夜はタクシー使えっていわれたばっかで怒られる！」
「だからぁ…じゃあちゃんとタクシー使えよなぁ…」
「……そうなんだけど……………」
ジロっと呆れたように見られて、えへへと笑えば
ため息を吐かれる
「須藤こそ……誰かと飲んでたの？」
「ん？んー……。」
そのまま答えない須藤に問い詰めるのも何だかなぁと私もそのまま黙った
「駅まででいいよ」
「じゃあ倫也さんに報告…」
「わかったわかったってば！」
家まで送ってもらえば、水一杯もらっていいっすかと言われて注いたグラスを玄関に持っていった
「ん、ご馳走様」
「……………須藤、大丈夫？」
「こっちのセリフっすよ。」
「？」
「危機感。いつも忘れないで下さいね、世の中そんないい奴ばっかじゃないんすから」
「はい、すみません。」
「あとちゃんと周り頼る。抱え込まない。」
「ん？うん………？」
「…それから……、ちゃんと素直になって下さいね」
「ん？」
「倫也さんに。いつも俺が仲裁してるんすから」
「………すみません…。ってなんで今？」
「もう巻き込まれたくないんすよー痴話喧嘩に」
「ゔ……ごめん………、、」
「…………じゃあ、おやすみなさい」
「あぁ、うん、おやすみ………」
最後まで表情が微妙に読めなくて、
閉まった扉の向こうで遠ざかっていく足音がした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 717人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
南季(プロフ) - Maiさん» Maiさんありがとうございます！待ち遠しく感じてもらえるなんて書きがいがあります♪これからも自由に楽しんでいって下さいね♪ (2020年8月15日 6時) (
レス) id: 200414e1ac (このIDを非表示/違反報告)
Mai(プロフ) - もう毎日の通知が待ち遠しいくて、。何回も更新されてないかな？って確認しちゃうくらい大好きです。 (2020年8月15日 3時) (レス) id: b44bd7ea81 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - nettuさん» すみませんはしゃぎすぎました笑 どっちの展開へ転がすか迷ってますが、首を長くして待っていて下さい♪ (2020年8月13日 23時) (レス) id: 200414e1ac (このIDを非表示/違反報告)
nettu(プロフ) - えええいやいや私がみたいなぁって思って‥‥笑 このお話の2人の関係性から面白そうになりそうだなぁってリクエストさせてもらいました！全然いつまでも待ってます！ありがとうございます！！ (2020年8月13日 22時) (レス) id: a4fbde7211 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - くらげさん» ありがとうございます♪夜の楽しみにして頂けて嬉しいです♪際どい話もありますが笑 自由に楽しんでいって下さい♪ (2020年8月13日 22時) (レス) id: 200414e1ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：南季
| 作成日時：2020年8月4日 22時
