マチノソラ5

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ココットの味噌汁を温めなおして、
トンカツを揚げる
横には雑穀米ご飯を茶碗によそう倫也さん。


「仲直りできてよかったね」


「うん」


「ねぇAにとって須藤くんってどんな存在なの？」


「どんな？ん〜まぁ仕事上最大の信頼できるパートナーであり、たまにムカつく生意気な後輩であり……」


「であり？」


「……………お母さん？みたいな」


「お母さん？」


「悪いことしたら叱ってくれるし、元気なかったらさり気なく気遣ってくれるし、なんかめちゃめちゃ心配して過保護だし、あとそうだモーニングコールくれるし？うんお母さんかな？歳下だけどね〜あはは」


「……………じゃあ俺もお母さんなの……？」


「え？倫也さんは違うよ。」


「でもやってることそんな変わんないと思う………」


「倫也さんはー……………、、うん、違う。」


「何が違うの？」


「秘密。」


「教えてよ。」


「やだよ恥ずかしい。」


「それ俺がAの恥ずかしがってる姿見るの好きってわかって言ってる？」


「言ってない！そんなドMじゃないです」


「そうかなぁ」


「はいはい終わり！」



お皿にキャベツの千切りならぬ百切りを乗せる


「……………須藤くんに口移しされたって聞いてもそれは変わらなかったの…？」


「まぁ私記憶ないしなぁ。だって須藤だよ？」


「いや、わかんねぇし」


「きっとそういう状況だったら、そんなこと考えないで助けることだけ考える人だと思うから。」


「……………そっか」





「それに須藤はやっぱ特別っていうか」



「特別？」





いい音をたてていたトンカツがキツネ色に仕上がってキッチンペーパーを敷いたバッドにうつす

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