148〜須藤side〜 ページ37
.
中に促せば遠慮がちに入ってきたAさんの目が紅く腫れているのがわかって胸がズキリと軋む
「………、何か飲み…」
「ごめんなさいっ！！」
振り向けば深く頭を下げる姿が
「っ成り行きだったけど、良くなかった…、」
ケトルを持ったまま見つめていれば顔が上がって
「車…、デートのつもりじゃなかったけど二人だったし
お酒も良くないって思ってたのに海外ビール飲み放題に
釣られて飲みすぎて家まで送ってもらったし、何もない
って言ったけどクリーニング代の代わりにって連絡先も
交換しちゃったし、」
「……」
「でも全部言い訳で、須藤知ったら嫌かなってずっと
思ってたのに、もっと、ちゃんと全部断ればよかった、
嫌な思いさせてごめんなさい…っ！！」
「………Aさん…」
「わかってる！二度目は無いって言われたのはちゃんと
覚えてる！嘘も……ついちゃったけど…っ、、だけど、
でも…っっ、」
必死に喋り続ける顔をガッと両手で挟めば
今にも溢れそうな見上げた瞳は俺を映して
「怒ってないです」
「…………へ…」
「合コン行くのも男と二人で会うのも構わないです」
「…………そう…なの、？」
「Aさんが行きたいなら。その後のアプローチとかちゃんと断れるならですけど」
「……、、」
「仲良い男友達と遊ぶとか送ってもらうとかも全然いいです」
「じゃあ朝川さん…、」
「でもはっきり言ってAさんには人を見る目がないです。」
「……、、」
「誰かの紹介だとしても会ったばかりの奴の車に乗せてもらうとか一人で帰れなくなるくらい飲むとかはやめて下さい」
「……、」
「あと嘘もつくなとは言いません。世の中には必要な嘘もあると思うんで」
「じゃあ…、」
「でもAさんに隠し事は無理です。なんで、バレたら相手が傷つくような嘘は…出来ればやめて下さい」
「……、」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 104人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
南季(プロフ) - ビーンズさん» ビーンズさんこんにちは！すみませんお名前とは誰の名前でしょうか…？(>_<) (6月28日 21時) (
レス) id: 14d9721bb1 (このIDを非表示/違反報告)
ビーンズ - お名前お借りしてる時点で二次創作ですよ。オリ／フラ外しをお願いします。どうかどうか (6月28日 17時) (レス) id: a351f178e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：南季
| 作成日時：2023年6月23日 21時
