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他の検査になっても中々止まらない涙に、待ち時間は
ずっと背中をさすられていて、やっと落ち着いてきた
のは病院を出る頃だった
腫れて狭くなった視界のまま後部座席に乗り込めば、
何も言わない須藤はいつ買ったのか自分と私にペット
ボトルを渡してエンジンをかけた
須藤の喉が鳴る音を聞きながら窓からの風を感じれば
冷たいボトルが熱を持った瞼に心地いい
「……Aさん」
「ん…」
「着きました」
目を開ければいつの間にか眠っていた事に気づいて、
車の外を見れば
「………会社は？」
「飯食ってから戻りましょ」
降りた須藤について行けば、高いビルの小洒落たカフェ のテラス席に案内された
「わ……」
南国の植物で半個室に仕切られたそこには、アジアンテ
イストなソファとテーブル、小さいプールの向こうには
街の景色が広がって気持ちいい風が吹き抜けていて
リゾートに来たみたい…
「何食います〜？」
「え、あ、うん」
ソファに座ってメニューを振る須藤の隣に座れば
料理もオシャレで華やかなものばかり
「すご……」
「酒以外ならなんでもどーぞ」
「……全部美味しそう…迷う」
「な」
「須藤どれ…？」
「俺腹減りすぎて多分何でも美味いんでAさんの食べたいの2個頼んで半分こにしましょ」
「じゃあ……これとこれ…いや、」
「３つでも全然食えまーす」
「じゃあこれも？」
「うっす」
何だか平日の昼間なのに休みの日みたいで
リゾートな雰囲気と楽しいご飯にもワクワクして
でも
「ちなみに今日は俺の奢りでーす」
「……」
「注射頑張ったご褒美？」
「…最初から騙すつもりだったの」
「最初はそんな気なかったですよ？だからちゃんと書類も渡したでしょ？」
「だったら何で…！」
「そっちが仕掛けてくるから」
「？」
「俺にわざと喧嘩？売ってたでしょずっと」
「……、」
「あーこれは素直に言ったら行かないやつだなぁって
思ったんで強行手段使ったまでです」
「……、」
「まぁ毎日喧嘩しようと頑張ってるの可愛かったから俺は楽しかったですけど」
「嫌い」
「だいぶ腫れ引きましたね？午後から会社戻りますけど切り替えられます？無理なら帰ってもいいですけど」
「はぁ〜？」
「まだやりますそれ？」
「はぁああ〜〜〜〜〜？」
「あはははは！」
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南季(プロフ) - ビーンズさん» ビーンズさんこんにちは！すみませんお名前とは誰の名前でしょうか…？(>_<) (6月28日 21時) (
レス) id: 14d9721bb1 (このIDを非表示/違反報告)
ビーンズ - お名前お借りしてる時点で二次創作ですよ。オリ／フラ外しをお願いします。どうかどうか (6月28日 17時) (レス) id: a351f178e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：南季
| 作成日時：2023年6月23日 21時
