マチノソラ

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部屋は掃除した。一応すぐに出せるつまみも準備した。よし、いってきます！


夜になるのが待ちきれないけど仕事は仕事！
といいながら、朝から髪を巻いていつもより化粧もちょっと気合をいれた。
服も久々にスカートにして、下着も一番お気に入りにした。

いや、別にそういうことを考えてるんじゃなくて、気持ちがね、違うというかね、



「おはよーございまーす」


「おはよーござ………………、、、。」


「あ、おかえり」


「……………」


「こないだごめんねせっかくお礼に連れてったのに」


「……………付き合ったんすか…」


「え？」


「こないだの男と…………」


「えっ……………、、なんで？」


「わかりますよ……今のAさん見たら」


「…なんでそんな不機嫌なのよ」


「知らないっす」


「変な須藤。ほら大好きなシュークリーム」


「……………いらない」


「え？なんで？お腹でも痛いの？」


「痛いのは腹じゃないです」


「どこよ」


「もういいです。これ福岡土産です。それから部長が呼んでましたよ。」


スッキリしない気分に素直に明太子を受け取って、部長のデスクに向かう。









いつの間にか消えていたフロアの電気に気づき時計をみれば、

うわ、もう21時！


「いっつもギリギリで仕事振ってくるんだから〜！」


早く帰ってシャワーくらい浴びたかったのに！
印刷ボタンを押してその間に鞄に荷物をつめる。機械音が止まって状態をザッと確認して揃えれば、ホチキスで止めて部長のデスクに置いた。


「よし！」


パソコンの電源を落としてエレベーターまで走る
倫也さんが来るまであと1時間もない。

あぁもうお腹すいた！
速攻帰ってちょっとつまむ！
電車のドアが閉まる寸前に飛び込んで、なんとか時間には間に合いそうだと肩を下ろした。

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