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「あ、はい……」
ゴミを置いて手ぶらになった私に眉を潜める
「……鍵は……………？」
「え？」
「もってる？鍵」
「うちオートロックじゃないので」
「……………かけてきてないの？」
「あはは心配性ですね〜5分もかからないですよ？」
「ゴミ出しの5分で空き巣に入られたって話聞いたことない？」
飽きれたように諭されて、小さく空気がヒリつく
「大丈夫……………ですよ？」
いつも何も起こらないもん
「いくよ。」
「えっ？」
腕を掴まれてマンションの中へズンズンと入っていく
「あの……………」
エレベーターに入り、3のボタンを押した背中が無言で、いつもと違う空気に戸惑う
エレベーターを開ければ、玄関前に見知らぬ人影…？
「……………？どちら様………ですか？」
「あぁこちらの家の方？水道屋なんですが水漏れの連絡がありまして確認を……………」
「水漏れ？」
「あっ、いえ別の部屋でしたすみません」
男は何かに気づいたようにそそくさと私達が乗ってきたエレベーターに乗って去っていった。
「こんな時間に水道屋さんも大変ですねー」
後ろから来た倫也さんの顔を見ると、眉間にシワを寄せている
「中、異常ないか確認して」
「え…………？」
「いいから。」
背中に視線を感じながら律儀に全てのドアやクローゼットをあけてみる
「異常、ないです………」
表情が見えない倫也さんを覗き込むように確認する
「あの、良かったらコーヒーでも飲んでいきます………？」
お店で奢りじゃないけど、ご馳走できるチャンスかな
「はぁっ！？」
予想外に大きな声で返されて、ビクンと身体が揺れた
「何言ってんの？俺男だよ？いま何時かわかってる？こんな時間に一人暮らしの部屋に男入れるって分かって言ってんの？こないだといい今といい………っ！」
あまりの迫力に何も言えずに目を開く
「…はぁ、、ごめん、こんなこと言いたいんじゃ…」
「……………なんか、すみません……」
喋れば喋るほど悪くなる状況と空気に小さく縮こまる
「鍵、俺が出たらすぐチェーンして。」
「はい………」
目も合わないまま閉まった扉と、２つの金属音を確認した足音が遠ざかっていき、際立った静かな空間が心と共鳴して胸がぎゅうっとなる。
玄関にうずくまって握ったふわふわのルームウェアは、さっきみたいに幸せな気分にはしてくれなかった
そして、連絡が途絶えた。
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南季(プロフ) - 葵花さん» 葵花さん2周目＆嬉しい言葉ありがとうございます！須藤はずっとそんな感じですよね…笑 長い旅になりますがゆっくりまわってきて下さい♪ (2021年11月1日 6時) (
レス) id: 3a2f744c0e (このIDを非表示/違反報告)
葵花(プロフ) - 久しぶりにキュンキュンしたいと思い、2周目にやってまいりました！！このころからもう、須藤が可哀想で、、倫也さんは尊いし、倫也さんに対しても、この作品に対しても、好きという言葉が止まりません！！ (2021年11月1日 3時) (レス) id: 8ffe339636 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - ゆみゆみさん» ゆみゆみさん、最後まで大事に読んでくれてありがとうこざいました。大切な仲間って言ってくれて嬉しいです。また何度でも彼らに会いに来て下さい♪この先のお話は、またいつか♪♪♪嬉しい気持ち伝えてくれて、ありがとうございました！ (2021年8月16日 21時) (レス) id: 5c3131b6c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみゆみ(プロフ) - 南季ちゃん、さっきやっと全部読み終えました。大好きなお話だから大切に大切に読んで、私の中でみんな大切な仲間で、倫也さんもやさんで、ともやさんじゃなくてやっぱりともやさんで(笑) この世界が大好きすぎて、ロス状態です。また会いたいなぁ。 (2021年8月16日 21時) (レス) id: 41c9e973f0 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - まさかのましゃかど！さん» こちらにもコメント嬉しいです！携帯壊さないように気をつけて下さいね笑♪ 今日分今から更新しますね♪ (2021年3月22日 22時) (レス) id: 80e9fd99a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：南季
| 作成日時：2020年3月29日 14時
