マチノソラ3

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ピンポーン………


夕飯を片付けていたらチャイムが鳴って手を拭いた。





「……………須藤？どしたの？」


「……………いいっすか」


「うん……………？」

部屋に通せば、神妙な面持ちの須藤が何も喋らないままソファに座っていて、いつもと空気が違う。



「須藤、どしたの？なんかあった？」


「……………」


「……………須藤？」


「俺Aさんの泣いてる所もう見たくないっす」


「……………もう泣いてないよ。」


「泣いてます。」


「……………」


「辛いっす」


「………なんであんたが」


「……………わかりません？」


「…………心配してくれるのはありがたいけど………仕事に影響させてた……………？」


「はは、ほんっと鈍いなぁ……………」


「違うの？」


「Aさん、」


「……………」


「……………」


「……………」









「………俺じゃダ「なにやってんの。」









玄関から静かな低い声が聞こえて、ゆっくり振り向けば


「っ、倫也……、さん……………」

いつかと同じような光景に三人の時は一瞬止まる。


「人の彼女ん家で何してんのお前。」


「……………あんたが泣かしたままずっとほっとくからだろ？」


「ちょっと、二人とも…………」


「離れろよ。」

須藤に殺意を向けながら、私の腕を掴んで強引に引き寄せる倫也さんは、画面の中でしか見たことがない顔をしていた


「ちがう、須藤は……………っ」

「これでただの同僚だって？ただの同僚がこんな時間に部屋まで来んの？」


「誤解だってば！」

「誤解してくれてもいいっすよ。」

「待って！須藤まで何言ってんの！？」

「……………Aさん、」

「…………………………な、に………？」



「……………っ、……………また明日。」

「……………え、、、あ、うん……………。」

須藤はそういうと部屋からゆっくり出て行った

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