マチノソラ3

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「A、」

「んぁっ！」

「ほら寝てる〜あっぶねぇ」

「起きてたよ………」

「嘘つけ。ほらお風呂で目冷ましてきな。星綺麗だよ」

タオルを渡されて布団が恋しい身体を離せば、倫也さんはテレビをつけて窓に背を向けた。



ひとりで入る森の中の露天風呂は、星空に包まれて幻想的だった
夢みたいな景色と夢みたいな状況に、この1年を振り返る。


1年前まではテレビの中の憧れの人が、今は私と温泉旅行、か……………


「あー…なんか、すごい1年だったなぁ…」


付き合ってからの倫也さんとの日々を思い返せば、いつかの駄々っ子な倫也さんを思い出して笑いがもれる


「ふふふ、あははははははははは」





星空を満喫してから上がると、ひょいっと顔をあげた倫也さんにみつめられた


「……………なんか高笑い聞こえたけど…」


「あははは星がきれいで」


「星であんな笑う？」


「ふふふ」

冷蔵庫から出した水のペットボトルを渡されて一口飲むと、テレビが消えた。



「そろそろいいですか？」


「………倫也さんって、スイッチ入った瞬間顔変わるよね…………」

「そう？」

ゆっくりとした動きでペットボトルを優しく奪われテーブルにトンと音。


ニコニコと笑ったまま距離を詰められて、ベッドの方へ歩きながら、愛しそうに顔をゆっくり撫でられてクリップで纏めていた髪を解かれれば、いつもと違うシャンプーの香りがふわっと舞う

「倫也さん」

「ん？」

「良いではないか〜ってやったことある？」

「ふふ、なに急に」

「浴衣くるくるーって、」

「して欲しいの？」

「聞いてみただけ」



膝の裏にベッドが当たったと思ったら、唇を奪われながらゆっくりと押し倒された

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