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ワイングラスに入れると炭酸の弾ける爽やかな音がした。
「乾杯」
「お誕生日おめでとう」
「Aも」
シュワシュワと爽快感が喉を抜ける
「美味しい!」
「ん、飲みやすいね」
「そうだ、小さいケーキ買ってきたんだけど出していい?」
「うん」
苺とMerry Xmasのプレートが乗ったシンプルなケーキは二人で食べるのにちょうど良さそうな大きさだった
「このサイズのクリスマスケーキしか売ってなくて誕生日っぽくないけど」
「ふふ、大丈夫美味そう」
蝋燭に火をつけて、二人で消した。
「あ、そうだこれ。」
「プレゼント?」
「うん……………」
包みを開ける倫也さんがどんな反応をするかドキドキと待つ
「あ、これ」
「お揃いにしちゃいました……………」
「すっげ〜ふわふわ〜」
あげたのは、いつも私が着てるメーカーのパジャマ。
グレーのボーダーで私と色違いになっている。
「ありがとう、嬉しい」
「良かった………」
「じゃあ俺からも、はい。」
小さな箱を渡されて開ければ、
「あ…………。」
「サイズ合ってると思うんだけど」
シンプルな捻りの入った華奢なピンクゴールドのリング、内側には小さな濃いブルーの石が埋め込まれていた。
指輪を持った倫也さんが左手をむけて、素直に私の左手を乗せれば、スッと薬指に冷たいリングがはめられた。
「ん、ぴったり。」
「……………」
「……………気に入らなかった?」
首をぶんぶん振って否定すれば、良かったとほっとしたようだった。
「実はペアリングです。」
「え?」
もう一つ箱をとりだしてあければ、シルバーの色違いで、同じ色の石が埋め込まれていた。
「誕生石なんだって。Aはめてよ」
倫也さんの大きな左手をもってはめれば、視界が滲む。
「普段はなかなかつけれないけど、毎日持ち歩くから」
「うん、」
「ふふ、もう酔ってる?」
「………っ」
涙目の私をからかうように頭をポンポンされて、また泣きそうになる。
「ほら、せっかくだから飲も。」
「うん」
トポトポと豪快に入れたシャンパンは、さっきのDVDのくだりをからかわれながらすぐに二人で飲み干した。
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南季(プロフ) - k-pop大好きさん» 表示と並び順の下にでてきます!PSVita、普通のネット見られるなら見られるような気がしますが、ちょっと使った事ないのでわかりませんごめんなさい(>_<) (2020年12月27日 13時) (レス) id: 9b5828a3fb (このIDを非表示/違反報告)
k-pop大好き - PS Vitaというものでも、そのr指定というものは見れますか? (2020年12月27日 12時) (レス) id: 41b6e1b305 (このIDを非表示/違反報告)
k-pop大好き - 検索結果並び順と表示件数?が出てくるやつですか?それと一緒に行わないは出てくるのですか?何度もすみません! (2020年12月27日 12時) (レス) id: 41b6e1b305 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - k-pop大好きさん» アプリじゃない方でもでてきませんか?あとはログインしていないか、未成年設定とかがあればそうなってるのかもしれません(>_<) (2020年12月27日 12時) (レス) id: 9b5828a3fb (このIDを非表示/違反報告)
k-pop大好き - 行わないが、出てきません涙 (2020年12月27日 12時) (レス) id: 41b6e1b305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:南季 | 作成日時:2020年4月21日 0時