北山さんとyummy!な関係2

＊ ページ34

「ん、うんまっ！」





宏光が買ってきてくれたお好み焼きを

2人で頬張る





宏光があまりにも美味しそうに食べるから

なんだかこっちまで幸せな気持ちになる






「もう午前中ずっと接客しててなんにも食えなかったからなー」







「あの感じだと今日一日ずっと忙しそうだね」







「だよなぁ…よし、貴重な休憩だから思いっきり楽しもーぜ」







って無邪気な笑顔で言う宏光







執事の格好してるからいつもよりも

キラキラして見えるその笑顔にドキドキしながら



うん！って頷いた







「あ、コスプレあんじゃん」





そう言って宏光が指差す先には

色んなコスプレができるコスプレ写真館が







「せっかくだからAなんか着てこれば？文化祭なんだし」






って宏光が言うから

着替えのスペースへ接客の人に連れてこられた







「さっきの彼氏さんですか？」






って接客の女の子に聞かれた






「へっ、違いますよ？」






びっくりしてそう答えると






「そうなんですか！？すっごくお似合いだと思ったんですけど」







ってその女の子が微笑むから





……//




思わず照れてると




「衣装これとかどうですか？きっと喜んでくれると思いますよ」






そう言ってその女の子が出してきたのは





…嘘でしょっ！





メイド服っ・・・––––––







「先輩スタイルいいんで絶対似合うと思います！」







「いや、見苦しいでしょ？笑」








「一緒に彼氏さんびっくりさせちゃいましょう！！」







「だから彼氏じゃ「はいはい、着替えてくださーい」






私の言葉を無理やり遮って

メイド服を持たされてカーテンをシャッて締めた女の子








「絶対可愛いので自信持ってください」







カーテン越しからボソッと女の子が聞こえてきて







「…着るしかないか」






そう呟いて着替え始めた









「Aー、着替えたー？」







着替えを終えて今は写真撮るスペースへ入るドアの前





着替えて女の人に見せると



「想像以上ですっ！彼氏さんと横にならんで写真とりましょう！」





って連れてこられた







ふぅー…


深呼吸をして

ガチャってドアを開けた







「…メイド服着てみましたっ！」







恥ずかしさを隠すようにそう言うと







「……」






黙って私の事をじっと見てる宏光

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