北山さんとyummy!な関係2

＊ ページ21

すごい寝癖で起きてきた宏光






「ふふ笑 おはよう」





私の方に近づいてきて


ギュって後ろから抱きしめられた




「何作ってんのー？」





って眠そうな声でそう言うから






「んー？お味噌汁ー」





「…うまそう。シャワー浴びてくる」







ってお風呂に向かった宏光





2人でゆっくり朝ごはんを食べて



ソファでまったりしてると






「A」





って急に名前を呼ばれて



宏光の方を向くと





「…今日で最後にしよっか」




「…え……」






思いもよらない言葉に

びっくりして涙が出てくる





「俺ら、終わりにしよう」





真面目なトーンでそう言うから

冗談じゃないことはいやでも伝わってきて





「っなん、で？ねぇ宏光っ…いやだよっ…最後なんて、言わっないでっ…？」






必死に宏光にそう言うけど


宏光は黙ったままでどんどん溢れてくる涙





「……だよ」





宏光が何か言ったけど聞き取れなくて





「…え？…」





って聞き返すと






「…Aへの言葉は全部・・・






嘘だよ…––––––––」








「…っ…それほんとに、言ってるのっ？昨日あんなに愛してるって…言ってくれたじゃんっ」







「…それも全部嘘だから、俺は最初から気持ちなんてなかった」






宏光がまっすぐ私の目を見てそう言うから





「っっ……」






何も言えなくなってただただ涙が頬を伝うばかり







「ほら、玄関まで送るからもう帰ってよ」







いつもみたいに優しく涙を拭ってはくれなくて

そう冷たく言い放つ宏光






私だけが宏光の事が好きだったってこと…？

ずっと遊ばれてたの？





って思うと悔しくなってきて






「っ…最低っ！！」






そう叫んで宏光の部屋を飛び出した






ーーーーーーー



あの日から3ヶ月がたった



あれから宏光とは連絡も取ることも会うこともなくなった






今日も旦那と喧嘩して


いつものBARに来た





「はぁー」





お酒を飲みながら重くるしい溜息をついてると






「…ねぇ、お姉さん1人？」






大好きだった声がして顔を上げた









さあ、カクシゴトをはじめよう––––––––





fin…？

ーーーーーーー



こちらは菜嗣さんのリクエストでしたっ！



カクシゴトをテーマにしたお話という事で…




少しでもみなさんにキュンとしていただければ嬉しいです！





素敵なリクエストありがとうございました^ ^

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