北山さんとyummy!な関係2

＊ ページ13

そのまま2人で

バスへ向かった





そして
結局ミツの言いたかったことは聞かないまま

私はマネージャーを引退した






ミツはサッカー部を引退してからは

芸能活動が忙しくてあまり学校にも来なくなった






そうしてミツと話すこともなく

高校を卒業した







実はあのお守りには中に小さな紙が入ってて



その紙には––––––






ーーーーーーー




「A二次会のカラオケ行く？」







「あー、どうしようかな…。まいは行くの？」







「うん！」







「じゃあ、行こうかな」








そうしてカラオケに向かった








「おい宏光ー、なんか歌ってよ」







まさかミツも来るなんて思ってなかったから

少し後悔してる私







「じゃあキスマイ歌っちゃおっかなぁ」







そう言ってノリノリで歌い始めたミツ


そんなミツの歌にみんなが合いの手を入れて盛り上がってる






「私次みっくんのソロ曲聴きたい！」







って隣にいるまいがリクエストするから






「んー、いいよー」







って歌い始めた







「どうして、今もどうして〜〜♪」







やっぱり生で聴くと全然違くて

すっごく上手くて



さっきまで騒いでたみんなも思わず聴き入っちゃってる







私もぼーっとしながらその歌声を聴いてた









「久しぶり、A」







「…！」






さっきまで歌声でみんなを魅了してたミツがいつのまにか隣にきてた





ぼーっとしてて全然気づかなかった…







って驚きながら 久しぶり って返すと







「A綺麗になったな」






っていきなりそんなこと言ってくるから






「なっ、からかわないでっ」






って照れながら言うと







「んはは笑 変わってねぇな。照れたらすぐ耳が真っ赤になるとこ」







「ミツも変わってないね。その独特な笑い方」







「…元気してた？」







「うん、元気だよ。…ミツは仕事頑張ってるみたいだね、テレビでよく見るよ」







「まぁ、色々大変だけどね笑」







「…そうなんだ」







「……」






「……」









久しぶりに話したから会話が続かなくて


少しの間流れた沈黙







「…ちょっと2人で話さない？」







ミツのその言葉で沈黙が破られて






「え…」








固まってる私の手を引っ張って

部屋を出たミツ

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