賭け狂い【賭ケグルイ】

興 ページ26

「夢子…、人事じゃないんだぞ。」

「そうですね。3億円返済できなければ、本当の意味で家畜になってしまう。不安、焦燥、怒り、絶望。見慣れた教室でさえ歪んで見えてきます。









この感覚、たまらない…。」

「なあ、蛇喰、A、ちょっといいか？」

見覚えのない男子高校生が話しかけてきた。

「椿組の木渡が2人に用があるって、案内するから付き合ってくんねー‍？」

「かまいませんよ。ね‍？Aさん。」

「うん。用事とか特にないし。」

「ぼ、僕も一緒に行ってもいいかな‍？」

「鈴井さん。それには及びません。大切な用事かもしれませんし。それに何か、面白いことになりそうな気がするんです。」

＿＿＿＿


「よお、お前ら家畜になりさがったらしいじゃん。家畜は一般生徒に絶対服従だ。ミケのお前らに命令でもしようと思ってな。」

「はあ、私にできることでしたら。」



「服を脱げ。」



私は脱ぐ気はない。だが、夢子は制服を脱ぎ始めた。そして、下着を脱ごうとした。

男子生徒はニヤニヤしながら、見ている。

「ああ、もしかして、私に乱暴しようとなさっているのですか‍？」

「あ‍？そこまで言ってねーだろ。さっさと脱げよ。」

「うーん…やっぱりお断りします。見知らぬ人に肌を見せるのは嫌ですし、それに、


あなた方は私のタイプから大外れしているので。」

「フフ、いいねぇ夢子。私は別に嫌いじゃないよ。よし、そういうのはギャンブルでしよう。私が勝つのは目に見えてるけど。」

すると、木渡という男は夢子の胸ぐらを掴み、私の首をしめてきた。

「グゥッ…」


「おーい。あンたら、何やってんのぉ‍？」

「おいおい、やばいよ。生徒会だ。生徒会役員美化委員長、生志摩妄だよ！」

いきなり首が緩んだ。そのうちになくなった酸素を体に取り入れる。

「Aさん！大丈夫ですか‍？」

「ゲホゲホ、…うん、大丈夫。」

男子どもが何を話しているのかわからない。
ただ、わかるのは
「生徒会役員がきた。」ということだけだった。

「Aさん！首に指のあとがついてるよ…。すぐ保健室いこう。」

「自分1人でいけるよ。保健室ぐらい。」


「ワッカんねーなー、そんなに撃たれるのが怖ぇわけ‍？6分の5でやれんだぜ。あたしが逆の立場だったらソッコー受けるけどなァ。


逆…

そうだ、逆だ！あんたが撃ちなよ！弾が出なかったら大人しく帰れ。弾出たら、うへっ…あたしはとても抵抗できる状態じゃないから何だってできる！」

整→←猫

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