賭け狂い【賭ケグルイ】

賭 ページ17

「さて、邪魔者が消えましたところで、蛇喰夢子さんですわね‍？お噂はかねがね聞いておりますわ。ようこそ伝統文化研究会へ。」

「はじめまして。」

「御用むきは‍？なんて、聞くまでもないですわね。今のギャンブル…わたくしどもは生か死かと呼んでおりますが、どうでしょう。わたくしと一戦。」

「生か死か。ですか。見たところ、賭け金を超えて勝ち負けすることもあるのですね。…
面白そうですね！ぜひお願いします♪」

やっぱりか…
相変わらず、あっさりと受けるな。

「では、場を整えてくださいませ。

では、ルールを説明いたしますわね。
まず、ツボの中に剣の形を模した駒を10本入れて盤に振ります。盤には番号を付した穴が30箇所空いておりまして、どの穴に刺さるか予想してチップを賭けます。簡単に言えばルーレットや丁半博打のように出目を予想するゲームですわ。ただしこのゲーム面白いところは、剣が上向きに刺さった時は生で倍率30倍。下向きに刺さった時は死でマイナス30倍。つまり相手に30倍支払うことになりますわ。賭け方には決まりがあって、1回ごとあらかじめその勝負で賭けるチップを両者の合意で決めます。振り子がツボを振ってから10秒の間にチップを賭けたい目に置きます。賭けたチップは生なら勝ち分とともに手元に戻りますが死や外れは相手に渡ります。どちらかのチップが0以下になったときその差額をもって決着金額といたします。

では、最後に賭け金を決めましょう。あまり小さい額では興冷めですから、



4000万円でいかがです‍？」

「けっこうですよ。4000万円でやりましょう。

あ、ひとつだけ。賭け額が大きいので100万円チップのみを使いませんか？」

100万円チップだから40枚。
最短2枚で終わり。

「よろしいですよ。短期決戦というわけですね。」

「あ。あと、Aさんもやってもよろしいですか‍？私と2人で協力してやるというのは。」

「いいですよ。その場合、負け額は2倍になるということで。では、初めての2人にヒントを。
1回のツボ振りで刺さるのは平均2、3本というところですわ。なるべく多くの場所に賭けないとなかなか当たりは取れないでしょうね。」

「なるほど。参考にさせていただきますわ。」

「さて、最初に賭けるチップ枚数はどうします？夢子さんとAさん、決めて頂けますか？」

「チップは夢子が決めていいよ。」

「そうですねぇ…では、様子見で…10枚で。」

「両者よろしいですね。では、剣、10本で入ります。」

＿→←伝

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
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