賭け狂い【賭ケグルイ】

賭 ページ12

「先ほどの説明通り新品のトランプを2つ用意します。うちの主力製品ラクレット。日本で2番目に売れてるトランプなんですよ。手に馴染む使いやすさが売りです。よろしくお願いしますね！」

皇は箱を開いて、カードを並べた。

「ダブル神経衰弱はじめましょう！どうぞ先輩。先手は譲りますよ。」

「あら、それはどうも。んー…初手で迷っても仕方ありませんね。」

ハートの4とダイヤの4

「どちらも4ですが、このルールでは当たりではないわけですね。」

「その通り。次は私ですね。ハートかダイヤの4来い！」

この神経衰弱、当たりが1枚しかない。ってことは運で引ける可能性は100分の1しかない。
103分の1の運で当たりを引く。か103枚の位置を全部覚える。のはどちらも難解だ。とすれば、すでに開かれたカードを覚えるしかないけど103枚なんか覚えられない。
イカサマをしない限り覚えることはできない。しかも、どのカードかわかるイカサマ。


ダイヤのK

スペードの3

スペードのA

ハートの2

クラブの4

クラブのK

ハートのA

クラブの6

クラブの7


「おや、ダイヤの4…たしかこれはここでしたわね。」

まずは1組

「当たりですね。やった♪」

「当たりは連続で引けます。どうぞ。」

鈴井はわからなかったようだが、私は覚えていた。
イカサマはわからないけれど、ただたんに記憶力がいいのだ。
こういうゲームでやくにたつ能力だ。

「ダイヤの7、クラブのK…外れです。」

「お。クラブのKは見覚えがありますねぇ。

ここだ！」

「ハートのQ。当たりです。」
「クラブの2。当たりです！」

クラブの5

ハートの3

ハートのJ

ダイヤの8




夢子は18枚、皇が22枚。

「ハートの5…これは、もう見ました。」

1度引いたのは絶対に当てている。
つまり、夢子はイカサマにきづいたいっていうことだ。
私はまだ見つけられていない。

スペードの3
クラブのJ
ハートの9

とどんどん当てていく2人。
いったいどこにイカサマが…。
残りは28枚。
夢子が36枚、皇が40枚。

「あは♪やりますね先輩。こんなにいい勝負になったのは初めてです。」

「あらそんな、光栄です。」

「私も気を引き締めないと…あっ当たりです。で、次が、お。これも出ましたね。で、これがこう。当たりっと。



おやぁ…‍？



10枚連取。どうやら幸運の女神は私に微笑んでいるようですね♪

あっと、外れ。どーぞ。先輩の番ですよ。
次、外したら勝っちゃいますよきっと。頑張ってくださいねー♪」

＿→←紙

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

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