暗殺者の弟は泣き虫ヒーロー part１【東京卍リベンジャーズ×暗殺教室】 (ページ48)

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帰ろう。
　なんだかこの人は肌に合わない。生理的に無理、というべきか。兎に角合わないのだ。

貴方「すみませんが電車の時間があるので帰ります」

　皆と違ってちょっと通学に時間のかかる私は急いで帰ることも多い。皆が慣れたようにさよならを告げるのを見て、鷹岡明も少し残念だのなんだのと言いつつ見送ってくれた。

　やーっぱなんか違うなぁ、あの人。
　明日は熱出そう、熱。嘘でも。
　問題あったら殺せんせーが黙ってないだろうし、なかったらどうにもならないだろう。1日か2日休んで様子見だね。
　正直あんま一緒に居たくない。無理。

　殺せんせーは私の意図を分かっていたのだろう。諸々の経緯も含め、放課後に連絡をくれた。律やカエデ達も報告をくれたし。

　しかし、そうか、暴力の恐怖で。理事長よりヤバいじゃないか。よくそんな男雇ってるな政府。
　そもそも体罰も父親絶対の戸主制的な思想も古過ぎるし。いつの時代の人間だ、いつの時代の。

　それにしても渚がなぁ。
　でも確か彼ってアニメの語り部。1番主人公に近いわけだ。
　暗殺。
　それは単なる武力での殺しなどではない。
　彼ほど普通そうで、無害そうで、危機感の伴わない人も珍しいだろうね。向いてるわけだ。

貴方「鷹岡、ねぇ」

　確か彼関係で何か大変なことがあったのは覚えているけれど、内容が分からない。
　なんとなく、渚への逆恨みとか、そこら辺かなぁとは思うけど。
　警戒しておくに越したことはないか。一応気にかけてはおこう。

貴方「それにしても予想以上にくだらなかったな」

　低能な男。
　見なくても聞くだけで分かるほどに人として劣っている。

貴方「律、記録映像とかあったりする？」
律「勿論です。再生しますか？」
朔弥「お願い」

　渚の暗殺は、見てみたい。