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茅野「え? Aは見返したくないの?」
赤羽「えー、悔しくないのー? 良い機会じゃ〜ん」
貴方「だってそもそも負けてる気が一切しないもん。あんなくだらない連中、気のするだけ労力の無駄だよ?」
渚「辛辣!」
貴方「学生の頃から差別覚えるような可哀想な子達だからね。唯一ある感情としたら哀れみだよ〜」
赤羽「言うねぇ」
茅野「Aって知れば知るほどピリ辛だよね」
貴方「なにそれ」

 どゆこと?

貴方「ま、いいや。授業ノート見せて」
茅野「あ、オッケ〜」

 あ、結構進んでる。自己復習しといて良かった。



中村「いや〜、危なかった〜」

 女子のバスケは危なくはあったけど女バスに勝ち越した。にしてもカエデの巨乳に対する憎悪が深過ぎる……。
 ゾロゾロと男子の方へ向かう。

 おやおや、理事長が出張って来てるんだ。良くやるよねぇあの人。
 審判はあっち側。前傾守備を何一つ指摘しない。

貴方「うわぁ、引くわぁ」

 やっぱり理事長の“アレ”は学校教育では無いよね。教育の一種ではあっても、中学校という学び舎で求められる教育じゃない。
 やっぱあの人先生向いてないわ。即時退職を勧める。

 というかアレ、洗脳じゃん。洗脳が教育ってヤベェよ。

赤羽「ねぇ」

 明らかにおかしな守備にカルマが声を上げる。
 これが聞き入れられるとは思わないけど、意思表明というのは大事だし、先生が赤丸を出しているのが気になる。
 どうするつもりなんだろう?

 試合は押され気味で進む。
 耐えているけど危うい。

貴方「あ」

 野球部がバントを仕返した。
 野球部がバントをする、というのを、落ちこぼれのE組へお手本を見せてやるという形で正当化しているわけか。

 あ、でも待て?
 さっきのカルマの挑発って……。

貴方「なるほど」

 殺せんせーから合図が出たのかE組の守備陣形が変わる。
 バッドを振れば当たる至近距離だ。

貴方「やっぱり殺せんせーの勝ちだね」
茅野「え?」
貴方「勝負の話」

 当然の結果だけど。
 あの失格者に殺せんせーが負けるとは思えない。


 野球部vsE組男子の野球対決。
 結果はE組に軍牌が上がった。

中村「打ち上げするわよ!」
茅野「賛成!」

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作者名:mol/L | 作成日時:2022年8月3日 20時

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