強盗 ページ22
真一郎とそこそこ仲良くなってしまった。
あと、やっぱりマイキー兄だった。君強盗されるんだって。警備気を付けてね、マジで、と口酸っぱく言うようになった。
情の移っちゃった相手が死ぬのヤだし。
中学が遠いので登下校時間が長くなり、部活が忙しくなり、課題も増え、あまり黒装束になる時間が確保出来ない。
それでもふっと思い立っては夜の街に出てしまう癖は治ってない。別に治す気はないけど。
久しぶりにこの辺りに来たな、そういえば真一郎の店の近くだな、と寄ってみれば、中に怪しい2人組がいた。
何あれ、強盗? ちょっと、嘘でしょう? 警備気を付けろって言ったじゃん? 何、もしかして今日なの?
裏口から入ったのか?と回り込むとガラス部分が割れていた。そこから鍵を開けたらしい。
ドアは開いたままだったのでそのまま入って中に進むと、真一郎も気付いたのか出て来ていた。
真一郎「圭介か?」
場地「し、真一郎君?」
多分バジとカズトラどっちかだろうな。
知り合いって知って驚いてるのが謎だ。知っとけよ強盗する前に。そもそも強盗すんなって話だけども。
もう1人どこ行った?とか思ったらその気配が急に走り出したので仲間が見つかったのに気付いたんだろう。
まだ中学生くらいじゃん何やってんだか。強盗なんて何も生まないよ〜。
場地「やめろ一虎ァ!」
手に持った何かを真一郎に向けて勢い良く振る少年。多分こっちがカズトラ。なんなら名前叫ばれてるし。
迷いなくフルスイングたぁ、命舐めてんな。
貴方「バーカ、させないよ」
その脇腹に思いっ切り蹴りを叩き込み横にぶっ飛ばした。
128人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mol/L | 作成日時:2022年8月3日 20時