【文豪ストレイドッグス】死にたがりは死ねばいい (ページ3)

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第三章　俺から彼奴へ【中原中也】ページ3

初めてAと会ったのは、あの日。

一ヶ月前

前、一回だけ(二回目だけど)青鯖をポートマフィアの地下室に閉じ込めた。

何で閉じ込めたか？知らね。芥川が勝手にやってた。

それで、少しまたからかってやろうと思って其処に足を運んだんだ。

思って通り、太宰がいた。

手錠も外して、普通に座って、「やぁっ」て来るのが分かってたみてｪにてを振りやがった。

案の定、怒った俺は太宰と喧嘩していた。

ーその時だった。

バコンッと扉が何者かに蹴破られた。

もちろん、この扉は握力が80でも蹴破れないぐらいだ。(まぁ、俺と太宰なら出来るが。)

俺が太宰の前に立つと、太宰が後ろで不気味に笑った。

「んふふ。少し遅かったかな～。Aちゃん。」

「おい誰だ。Aって。」

後ろを振り替えると、太宰が見たこともない優しい目で微笑んでいた。

キモッ！！！

絶対、好きなやつ来たろ。でも、女はあの扉蹴破れる訳ねｪ。

...ってことは、宇宙人か！？
まさかやるとは思ってなかった。

少し好奇心を持ちながら、そいつを待つ。

「ねぇ、中也。」

「何だよ。」

「Aちゃんに惚れたら、怒るよ？」

少しゾッとするぐらいの低い声で言った。

俺の好みｨ？いる訳けねぇだろ。
俺の好みは、容姿端麗で、仕事ができて、愛嬌があって、俺のことを悪く言わないで、俺より身長が低い奴だぞ！？
ないない。

「まぁ、惚れちゃうだろうけど。」

惚れねｪよ、ばあーか。

ちょうどその時、階段から足音がした。こつこつと響く軽い足音。

この足どり...女の子供？

俺が足音がする方向を睨むと、階段の上から声がした。

『太宰さん、わざと私をここに呼んだんじゃありません？』

その声は、すごく綺麗で耳に残るような、鈴のような声をした奴だった。