第一話…理想の毎日。 ページ2
『おはようございまーす。』
探偵社の扉を開け、顔を出す。
中には、何時もの面々が呑気に仕事をしていた。
「おっ、Aおはよう。」
ヒラヒラと手を振りながら言う乱歩さんに、手を降り返す。
「Aさん、おはようございます!」
『うん、おはよー。』
はにかみながら言う敦くんに、癒されながらも挨拶を返し、隣の席に座る。
ー その瞬間だった。
「わっ!」
『どひゃあ!?』
『だ、だだだ太宰さん?』
いきなり肩を捕まれ、悲鳴をあげてしまった。
情けない。
すべては……こいつのせい。
ギロリと太宰さんを睨む。
『今日は入水しないんですねぇ。』
怒りを含めた笑顔で言うと、太宰さんに素晴らしい笑顔で手を握られた。
「あぁ、今日はそろそろ国木田君の胃がヤバいと思ってねぇ。
た・だ。君のお願いには逆らえないよ。さぁ!一緒に川へ行こうじゃないか。」
『凄まじく嫌です。』
私が手をフンッと振り払う。
それと同時に、太宰さんは紙の束で頭を殴られていた。
「いでで。痛いよ国木田君。」
「貴様はさっさと仕事を片づけろ。話はそれからだ。」
頭を涙目で擦る太宰さんに、それを睨む国木田さん。
何時もの日常。
『国木田さん、おはようございます!』
「…あぁ。おはよう。」
私が笑顔で挨拶をすると、国木田さんはうつむいたまま静かに言った。
和やかな空間。
その後、和やかな空間は一気になくなった。
理由は簡単。
探偵社に初々しいカップルができたからだ。
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MARU(プロフ) - 国木田さんと採菊さん推してるんで最高です笑 (2021年5月13日 22時) (レス) id: bd5ad6c911 (このIDを非表示/違反報告)
友梨(めっちゃ国木田押し - 嬉ー (2019年7月6日 23時) (レス) id: 29a746ff3b (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 尚さん» ありがとうございます!!国木田さん格好いいですよね!更新頑張ります。 (2019年4月11日 16時) (レス) id: aecdb871b7 (このIDを非表示/違反報告)
尚(プロフ) - 国木田さん推しにはたまらない!更新頑張ってください!応援してます! (2019年4月11日 16時) (レス) id: ee472e7980 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 分かりました。それについても実は考えていたので、今度の話で取り合い書きますね。 (2019年3月13日 23時) (レス) id: aecdb871b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:如月あや | 作成日時:2019年2月27日 23時