第一話 記憶。 ページ1
目を開けると、白い天井。
此処は……何処?
起き上がろうとすると痛む頭。
あれ……?私は誰……?
わ、たし。
だれ?
「大丈夫かい?」
『!?』
扉の処に、優しそうな叔母さんがいた。
この人は…何か知っている?
『あ…あの、私は誰ですか?』
聞いた瞬間に固まる叔母さんの顔。
「あらやだ…。記憶喪失かい?」
叔母さんは手を私の額に当てると、真剣な顔で此方を見た。
「名前は何て言うんだい?」
『………?』
な、名前?
「覚えてないかい…。じゃあ、お嬢さんでいいか。」
『????』
叔母さんは、何かを思いついた表情をすると、にこりと微笑んだ。
「今日から此処で働かないかい?」
「私は駄菓子屋をやっているのだよ。どうだい?無理そうならいいのだけれど。」
『や…やります!』
此処で働かない訳にはいかない。
私は、きっといく宛などないのだから。
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「んじゃ、此処の部屋を使ってちょうだい。私は独り身なもんでねぇ。」
『そ、うですか…。有難いです。』
深くお辞儀をすると、叔母さんは慌てていいのよ!といった。
ところで……、私は誰なのだろう。
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音奏 - このような、素晴らしい作品を作れるなんてとても凄いです。続き、楽しみにしています。 (2019年4月28日 21時) (レス) id: 0e776977f0 (このIDを非表示/違反報告)
NOANOA - 頑張ってください! (2019年2月18日 21時) (レス) id: 5ebf48a5b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:如月あや | 作成日時:2019年2月16日 0時