何故か“あの“高杉に世話を焼かれ、惚れられている【銀魂】 (ページ9)

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事情聴取が7回ページ9

「…で、話を聞かせてもらうぞ。」

『は、はい……………』

桂が逃走した直後、扉を蹴破った真撰組はもうもぬけの殻になっている事に愕然とした後、

局長の近藤勇と副長、土方十四郎を置いて他の隊員はまた二人を追いかけて出て行ってしまった。

外に出た隊員達が「高杉だぁっ！！高杉がいるぞ！」と騒ぎながら追いかけて行った。

「…近藤さん。俺達、桂を追ってたよな？」

「あ、あぁ…そのつもりだったが、まぁ、高杉も桂も捕まえれば一石二鳥だな！」

と豪快に笑う局長さんに呆れ顔をした副長さんが、私にちょっと話を聞かせてくれ。と話しかけてきた。

まぁ、そうなるよな…と考えながら、変に怪しまれても嫌なので(しぶしぶ)ついていき、今に至る。

嗚呼…さよなら私の平穏な日常。

「俺達は桂が出没したとの通報を受けて奴を追っていた。そしてお前の部屋に逃げ込んだ。そこまではいいな？」

『はい。』

こちらを疑っている様子の副長さん。まぁ、そうだよね…

どう考えても私の部屋から高杉が出てきたとしか考えられないですよね。

まぁそうなんだけど。←

「高杉はどこから来た？」

『っ！』

いきなり核心を突かれて動揺してしまう。

バレたら、どうなるんだろう。

捕まったりするんだろうか？

テロリストを匿っていたんだから、捕まる…よなぁ。

『た、高杉は…』

__何て答えれば、

『風呂わいたぞ。入れ。』

__何て答えればいい。

『ゴミ捨て行ってこい。俺ァ出れねェんだよ。』

__どうすれば、このまま、平和なままでいられる。

『口に食べかすついてんぞ。……そこじゃねェよ。こっち向け。』

『わ、私は高杉にっ……

脅されて匿っていたんですっ!』

ダァァァン！！

突如響いた花火にも似たような音のそれは、緊迫した取調室を困惑させるのには十分だった。

「おい、トシ！高杉だっ！」

「っんだと！？」

局長さんが扉を蹴破る様に開けてバタバタと出ていく。

その後を追って副長さんが私に背を向ける。

「おい、A！動くんじゃねぇぞ！！動いたらお前を俺達は疑わなけりゃいけねぇことになる！！」

去り際にそう言って副長さんの姿は完全に見えなくなった。