風呂掃除が2回 ページ4
『高杉〜!高杉ぃ〜!』
「ンな馬鹿でかい声出さなくともAの声ならどこでも聞こえらァ。…何か様か?」
風呂掃除をしていた高杉を呼び出すといつもの軽口を言いながら私の所へ来た高杉。
『……ん〜…やっぱり何でもない!ごめん呼び出して。』
「…別に構わねェよ。珍しいなAから呼ばれるなんざ。明日は槍が降るに違いねェ、クククッ」
少し怪訝そうな顔をしたものの、相変わらず失礼な捨て台詞を言い掃除に戻る高杉。
その背中をぼーっと眺めながら、少し退屈だからさ、面白い話ない?と気がつけばそんなことを言っていた。
「面白ェ話…なァ……」
ピタリと足をとめてそう呟いたきり動かなくなった高杉。
『いや…無いなら別に無理して話さなくて良いよ……?』
「嗚呼。面白くは無ェかもしれねェが掃除しながらでいいか?」
『あ、うん。ありがとう。』
風呂場の掃除をする高杉の後ろ姿を眺めながらポツリポツリと話してくれたのは高杉率いる鬼兵隊の方々の話。
そういえば前聞きたいって言ったけど、その時は教えてくれなかったんだよな。
私は高杉の口から、また子さんや河上万歳さん等の方々の話を聞いていた。
『高杉はさぁ』
「あァ?」
『好きなんだね、仲間の事。』
バッと振り返り面食らった顔で、私の顔をまじまじと見たあと
「…あいつらの事なんざ、簡単に見捨てられる。俺が好きなのはAだけだからなァ?ククッ」
泡の少しついた手で頬を撫でられる。その手は、何だか温かい…様な気がした。
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乙愛 - あ、あれ……結構前の作品…? (2019年3月9日 22時) (レス) id: 6dafc5383a (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち・こんにちわんこそば - 続きも、頑張って下さい! (2018年12月21日 22時) (レス) id: 8abefbb0f5 (このIDを非表示/違反報告)
沖田桜華 - とても面白いです!更新楽しみにしていますね! (2018年10月9日 23時) (レス) id: 98b8c85960 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 更新たのしみです!! 頑張って下さい! (2018年8月25日 23時) (レス) id: eccf631227 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 次の再新楽しみに待ってます。(●´ω`●) (2018年8月23日 15時) (レス) id: feb278e6cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Zen-On | 作成日時:2018年3月25日 21時