投獄99 冥国視点 ページ4
五舎に行く途中、ウノ達がはぐれそうになったりして双六主任が胃を痛めたがなんとか俺で纏めておいた
「問題を起こしたら即戻されると言っていただろう……。たく」
「はーい」
「冥国オカン力増してきたよなぁ…」
「それな」
「そこ、黙れ」
双六主任は俺が来る前はこれを形なりにも纏めてたんだなと思うと尊敬するものだ
「おぉー、此処が五舎かぁ！超ド派手〜」
ウノの言葉に釣られ上を見ると五舎の煌びやかな建物。何度か来ているのでもう慣れた
「？ニコ、それなんだ？」
「これお薬用バッグ。僕よくお薬忘れちゃうからって星太郎ちゃんが作ってくれたんだ。この飾りは冥国だよ！」
「マジでっ！すげぇかっけぇ！」
「見よう見まねで作った…確かニコの好きな漫画の忍者だったはずだ」
バッグに付いた忍者のキーホルダーに興奮するウノの首根っこを掴み中に進む。双六主任は何か見つけたのか視線が違う所に行っている
すると途端に携帯を取り出し誰かに連絡をかけた
「オイ三鶴」
〈なにー？〉
三鶴だった
「今五舎の様子がどうなってんのか教えろ」
〈ありゃ？もう着いちゃってんの？ちょっと待っててねー♪〉
「早くしろ。冥国も待ってんぞ」
「え」←
俺巻き込まれた？と考えていると三鶴は
〈え、嘘！Aもいんの!?ちょっとー、それ言ってよー！さっきAの姿ないからびっくりしちゃったぁ〉
「早く知ろっつってんだよ」
〈はいはい＿＿＿＿〉
話が繰り広げられる中俺は異様な空気を感じた。多分俺しか感じられないタイプのモノ
「どうしたんだA」
「…いや、少々嫌なものを感じてな……気の所為なら嬉しいが」
ピリピリと肌に刺さる様な空気に顔をしかめる。その間に問題児3人は勝手に動く
「なぁ、このドアってどうやって開くの？お前開けられる？」
「多分な」
『ギィッ…』
「おいこら勝手に開けんな。双六主任に怒られるぞ」
「勝手に開いたの！」
頬を引っ張りながら怒っていると双六主任が来て結局怒られる。怪しまれる所にいるからだな
「へー、やっぱり中も俺らん所と全然違うなぁ」
「他もみんなやっぱ違うのかな？」
周りをキョロキョロ見渡す二人に呑気だな…なんて考えつつ先程から感じる嫌なものに警戒する。この五舎は何かが可笑しい
人の気配が無いくせにこの嫌な空気はなんだ？と思って周りを見ると、双六主任が上を向いた
「どうし＿＿」
『ドゴンッ』
大きな檻が落下、双六主任を囲んだ
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作者名：エルフ・シャープナー | 作者ホームページ：http:
作成日時：2018年1月25日 22時
