投獄96 冥国視点 ページ1
ジューゴを探し廊下を徘徊。途中で大和に会えるとこちら的には都合が良いのだが…
「何看守も付けねぇで廊下を徘徊してんだよ！等々3010番にまでアイツらの馬鹿さ加減が移ったのか…!?」
「愚かな…。ジューゴを探していたんだ。あ、アイツらには大和の所へ行くと言っていたから言うなよ」
「へいへい…」
双六主任と話していると自動ドアが開いた。そこには大和が立っていた
「あ！副主任お疲れ様です！69番君はお部屋に戻りましたか？」
「戻ったなら俺も戻るか…帰りにジューゴを回収する」
「やっぱ変わってなかったわ。あんがとよ」
「…殺すぞ気様」
礼を言うまでは良かったのだが何故か頭を撫で始めた双六主任。眉間にシワを寄せて睨むが慣れたのか頬を啄き始める始末
「？どうしましたか副主任」
「？」
大和の様子が可笑しい。いつもの大和ならば笑って入ってきて、俺の背を叩いて挨拶してくるものだが…
「大和＿＿」
『ﾌﾞﾝｯ』
「っ!?」
俺を無視して双六主任に拳を振るった大和。双六主任はそれを受け止め大和を睨んだ
「何のマネだ大和」
そう言う双六主任を無視し力を込める大和。双六主任がイラついた表情で大和にまたこう聞いた
「何の真似かって聞いてんだよ」
力を緩めた瞬間大和が間合いを取り、また双六主任に殴り掛かる。双六主任はそれを避けて大和と同じように拳を振るう
「主任！副主任！やめてください！いきなりこんな……っ！3010番さん！止めてください！貴方の言葉なら副主任を…！」
「無駄だ…先程話しかけた時俺が眼中になかった。彼奴は1度ぶん殴られんと戻らんかもしれん」
なんて話していると双六主任が大和に1発ぶち込んだ。大和が飛ばされた先は書類の山
「はっ!!しまった！せっかく整理した書類が！またやり直しか！」
「書類の心配しないで下さい！副主任が大怪我したらどうするんですか！」
「大丈夫だって、彼奴丈夫だし」
「そういう問題じゃありません！副主任大丈夫ですか！今救急箱持ってきますね！その後すぐに翁先生の所へ行きましょう！」
備え付けの救急箱を持って瓦礫の下の大和の手当をしようとする星太郎。双六主任が目を細めた
「オイ星太郎」
「はい？」
「大和の奴なんだが＿＿」
「…星太郎っ！」
双六主任の言葉を遮り星太郎の元へ走る。俺の考えた事に間に合わないだろう
「っっ！【我が身と彼の者の身を入れ替えよ！】」
早口で喋り星太郎と入れ替わった次の瞬間
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作者名：エルフ・シャープナー | 作者ホームページ：http:
作成日時：2018年1月25日 22時
