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第五話(8) ページ8

〜〜〜〜〜〜
視点主:??


『ヒッ…。』

「ほぉら、おじさん大丈夫だからね〜…」

『やだ!!やだやだやだ!!来んな!!』

「ッチ……黙って来いよ!!」ガシッ

『っ!!!止めて!』泣

「誰が止めてっつって止めるもんか」ズザザザザ…

『誰か!!誰か助けてっ!!やだ、行きたくない!!』

お願い、誰か、助け…

〜〜〜〜〜〜
視点主:A

『っ!!!!』ガバッ


あ、夢か…。


『一番、思い出したくもない夢…。』


私はいつもソファーで寝てる。


皆の、邪魔をしたくないから。


『今何時…?』


【AM.1:34】


『滅茶苦茶中途半端な時間じゃん…』


ガラッ


屋根を登る。


起きてしまったのは仕方がない。


時間を潰すのに、屋根でぼーっとしてるのは最適だ。


『何で、あんな夢見たんだろう…。』


さっき見た夢について考える。


そのせいか、背後にいる人影に気づかなかった。


十「姉さん!!」

『わっ!!』


ガッ


『っ〜!!ちょっと十四松、居るんだったら言ってよ。』

十「ごめんなさーい!」

『はぁ…。』


十四松が自分の頭上に顔を出したせいで、勢いよく十四松とぶつかった。


でも十四松は何事もなかったかの様に私の隣に座った。


『もしかして、私が屋根行こうとしたとき起こしちゃった?』

十「んーん!!その前に起きてたよー!」

『ふーん…。』


いつから起きてたのかは私は知らない。


でも、私より早く起きていたのは事実だ。


十「実はね、さっき、夢見ちゃったの」

『へぇ、奇遇。私も見た。』

十「何だっけ。僕の体が黒い煙みたいになってて、後ろから、"姉さんの声がしたんだ"」


私はその時分かった。


夢で見た黒い影は十四松だったと。


『姉弟だと夢も似るんだ。私も、昔拐われそうになった夢見た。んで、私の前に黒い影をした人間居たんだよ』

十「僕の夢とそっくり!!」

『はは、そうだね。』


十四松のアホ毛がピョコピョコ動いている。


そんなに嬉しいものなのか?


私と一緒って。


十「ふぁ〜…話してたら眠くなって来ちゃった…」

『ん、また寝てきな。眠い時に寝なきゃ駄目だし』

十「うん…。おやすみ姉さん…」

『おやすみ。』


タッ、タッ、タ……


だんだん足音が遠くなる。


『一人。』


だから今私一人。


冷たい風で、髪がなびく。


『皆、私のことどう思ってるんだろう』


ふと、そう考えてしまう。


今居るのは屋根の端。


いつもカラ兄がギターを引いている場所。
〜〜
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澄(すみれ)(プロフ) - 陽炎/蜃気楼さん» わわっ!ここにも来てくださった!私も本家様大好きです!!まだまだ完結出来てないお話あるんですけどネ…あはは(((応援有難う御座います!!これからも頑張ります!! (2020年11月9日 17時) (レス) id: 2c441ea8cd (このIDを非表示/違反報告)
陽炎/蜃気楼(プロフ) - 初コメです!完結おめでとうございます!!言い終わり方だぁ(*´▽`*)本家のアニメはかなりギャグ多めで面白くて好きでしたがですがこういうのも 好きです!これからも応援してます(`・ω・´) (2020年11月9日 17時) (レス) id: 65a99cfd91 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:澄(すみれ) | 作者ホームページ:なし!  
作成日時:2020年9月26日 22時

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