第十六話(20) ページ20
視点主:チョロ松
Aをおぶりながら帰っていた。
『っ…………。』ギュウ
Aが僕の服を掴んできた。
チ「…?A?どうしたの?」
『…………。』
一「姉さん…?」
Aは黙って、ただ服を掴んでいるだけだった。
『……………かな?』
チ「え?」
『まだ皆といれるかな?』
一「…?」
僕と一松はAの言っている意味が分からなかった。
だけど、そう呟いた声は震えていて、いかにも消えそうだった。
ーーーーー
ーーー
ー
数日後。
最近、Aは早く起きて外を出る。
でも必ず帰って来るのは夜で大抵ボロボロ。
前に十四松がボロボロだった理由を聞いたらしいが、
『人気の本が欲しいから、まぁ、その後、買えなかった人に八つ当たりされてるだけ。心配してくれて有難う。』
と、言われたらしい。
その時、動きが不自然だったらしく、多分嘘なのだろう。
今家にAは居ない。
だからA以外の兄弟で話し合いをすることにした。
お「なーお前ら、最近A(あいつ)おかしくね?」
ト「何処かで巻き込まれてるのかなぁ…」
チ「多分違うと思う…、あれ、一松は?」
十「一松兄さんなら路地裏行ったよー!」
チ「いや、今日集まるって言わなかった!?」
カ「ま、まぁ、いいんじゃないか?」
そんな感じで話し合いを進めていた。
数十分後だった。
ガラッ
一「…ただいま」
一松がボロボロのAと一緒に居間に来た。
お「うぇ!?一松とA一緒に居たの!?」
『……………。』
Aは何も言わずに何処かへ行こうとした。
ガシッ
カ「そんな状態でどこいくんだ…。」
カラ松がそうAの手を掴んで言うが、Aはただただ、鋭い目付きでカラ松を睨むだけだった。
ト「あ、えっと…。ね、姉さん?とりあえず、手当てしよっ?」
トド松がそういうと、しぶしぶ居間にAは残った。
チ「一松、Aどうしたのさ」
一「俺にも分かんない…。見つけた時にはもうあれだった。」
一松はずっと一緒に居たわけではなく、路地裏にいたAを見つけたらしい。
『……………。』
チラッとAの方を向くと絶賛手当て中だった。
それなのにAはずっと不貞腐れた様な顔をしている。
手当てが終わるとAはすぐに立ち、二階に行った。
十「姉さん大丈夫かな…。今までで一番酷かった気がする…。」
ト「なんか、機嫌悪くなかった…?」
トド松の言う通り、機嫌が悪かった。
何で隠したがんの…?
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澄(すみれ)(プロフ) - 陽炎/蜃気楼さん» わわっ!ここにも来てくださった!私も本家様大好きです!!まだまだ完結出来てないお話あるんですけどネ…あはは(((応援有難う御座います!!これからも頑張ります!! (2020年11月9日 17時) (レス) id: 2c441ea8cd (このIDを非表示/違反報告)
陽炎/蜃気楼(プロフ) - 初コメです!完結おめでとうございます!!言い終わり方だぁ(*´▽`*)本家のアニメはかなりギャグ多めで面白くて好きでしたがですがこういうのも 好きです!これからも応援してます(`・ω・´) (2020年11月9日 17時) (レス) id: 65a99cfd91 (このIDを非表示/違反報告)
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