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第十三話(17) ページ17

【ボロボロで帰る少し前】
視点主:A


ギャー…


ふと路地裏から聞こえた声。


その声に足が止まる。


『っ………。』ボーッ

ト「姉さん?どうしたの?路地裏なんか見つめて」


私はトド松からの問いに焦って返事をしてしまった。


『あ、えと…。ト、トド松先帰ってて!』


トド松と別れた時、私は勇気を振り絞って路地裏に入った。


『暗い…。この奥…?』


道は細くなるばかりなのに、声は奥から聞こえた。


やっと広い場所についたと思ったら、ヤンキー達が猫を虐めていた。


一松の親友らしき猫を。


『おい』

ヤ1「あ?んだこいつ。」

『今猫虐めてたよな?』

ヤ2「だから何だよ。お前に関係ねぇだろ!」


パシッ


ヤ2「なっ…」

『大事な大事な弟の親友が虐められてんのに助けねぇわけないだろ?』


私一人に対して相手は男のヤンキー3人。


流石に体が弱い私でも勝てる。


私も元ヤンだから。


ヤ3「こいつ、…」

『現役ヤンキーはこんなもん?』

ヤ1「くっそ!!」


私はこの時二人だけに夢中になって後の一人を忘れていた。


ガッ


『っ!?!?』

ヤ2「っは、所詮はこんなもんかよっ!!」ガッ


殴られ蹴られの繰り返し。


卑怯?私はそう思わない。


結局気絶寸前で攻撃は止めてくれた。


ヤ1「んだったんだよ。彼奴…」

ヤ2「無駄な体力使ったわぁ…」

ヤ3「ひとまず懲りただろ」

『……』のそっ


私は起き上がり、


ヤ1「ん?」


ガンッ


思いっきり頭を蹴ってやった。


ヤ1「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」


地面でのた打ち回るやつを尻目に私はもう二人を気絶させた。


『大丈夫…?』

猫「ミー」

子猫だったらしく、少し体が小さかった。


『小さい頃にこんな思いさせてごめんねっ…私が早くに気付けれないから…』


怪我だらけの子猫が昔の自分と重なった。


誘拐された時の自分と似た様な経験をさせてしまった事が苦しかった。


『これからは、気をつけてね…』

猫「ミーミー」


私はそれだけ伝え、その場を離れた。


ヤンキー達は居なかった。


その姿で家まで歩いていたため、周りからは引かれる様な目で見られたが気にしない。


そんな気にする心は、とっくのとうに捨ててあるし。


家に帰ったら皆が私を手当てしようとわちゃわちゃしていた(?)


私なんかに構わなくたっていいのに。


それが行動に出たのか、私は一松の手を振り払って、怒鳴って家から出ていってしまった。

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澄(すみれ)(プロフ) - 陽炎/蜃気楼さん» わわっ!ここにも来てくださった!私も本家様大好きです!!まだまだ完結出来てないお話あるんですけどネ…あはは(((応援有難う御座います!!これからも頑張ります!! (2020年11月9日 17時) (レス) id: 2c441ea8cd (このIDを非表示/違反報告)
陽炎/蜃気楼(プロフ) - 初コメです!完結おめでとうございます!!言い終わり方だぁ(*´▽`*)本家のアニメはかなりギャグ多めで面白くて好きでしたがですがこういうのも 好きです!これからも応援してます(`・ω・´) (2020年11月9日 17時) (レス) id: 65a99cfd91 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:澄(すみれ) | 作者ホームページ:なし!  
作成日時:2020年9月26日 22時

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