僕らのホグワーツ青春譚 (ページ8)

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No.7 ページ8

A side

『わっ、？』

誰かに足を引っ掛けられた

おおかた犯人の目星はつくのでここでキョロキョロする方がおかしく見える

『リリー！小テストどうだった？』

後ろを振り返らずにリリーの隣の席へ戻る

リリー「A今、ブラックに足引っ掛けられたわよね？」

『見て！私は満点！リリーが昨日一緒に勉強してくれたおかげだ〜！』

リリーの言うことにノータッチな私に少し不満気な顔を一瞬したが、私が満点の答案を目の前に突きつけるとパッと笑顔になるリリー

リリー「やったじゃない！Aも実技じゃなくともやればできるのよ！」

『えへへ〜！』

あれから物を隠したりするだけじゃ飽き足らず、あいつらは直接イジワルをしてくるようになった

はやく羽ペン返しなさいよ、あとリボンも

＊

ボンッ！！！

投げられたリンゴジュースの紙パックが頭上で爆発
途端に私はリンゴジュースまみれに

今日は白いリボンじゃなくて良かった、、、じゃなくて、

下ろしている髪からポタポタと滴るリンゴジュースが談話室の紅を基調としたカーペットにシミをつくる

リンゴジュースが投げられてきた方を見ると眼鏡と黒髪がそれはまぁ楽しそうに笑っている

それをみてクスクスと笑う女子も数名

リリー「ポッター！！またあなた達でしょう！Aにどうしてそんなに突っかかるのよ！」

『リリーいいよ、大丈夫』

リリー「A！、、、、あなた達もいつまでもAの優しさに甘えないでよ、いい加減にしてちょうだい」

眼鏡と黒髪をキッと睨んでそう言い放つリリー

『リリー、明日提出の課題またなくなっちゃった！一緒にやってくれる？』

リリー「、、、」

眼鏡達に向けていた吊り上がった眉がへにゃ、と哀しそうに下がるリリー

『そんな顔しないで〜リリー！だいじょぶだいじょぶ！気にすることでもないよ！相手するだけ無駄だって、ね？部屋行こ？』

リリー「Aが本当に気にしていないならいいけど、、」

最近ではカースト上位の眼鏡達に感化されて面識のない女子達まで私にイジワルをしてくるようになった

『リリーがいるから大丈夫だよ〜、』

ホグワーツ来てから10本近くリボン消えたべ