僕らのホグワーツ青春譚 (ページ20)

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No.19 ページ20

ジェームズ side

クリスマスからもう少し経って、クリスマス休暇は今日で最後

あの日以降、どちらともなく約束したわけでもないのに毎日のようにAの髪を結っていた

だんだんとAも僕に気を許す？というかまぁ仲良くなれてきたようで、彼女は会話からそれが感じ取れるのがまた可愛らしかった

なんだか愛おしい妹ができたような心地だ

＊

ジェームズ「おはようA、」

『おはよう！今日でクリスマス休暇も終わりかぁ〜、、やっとリリーに会える！！』

僕はAの髪を結う

『ジェームズって案外器用なんだね、髪も結えて、』

ジェームズ「僕はなんでもできるよ？」

『リリーは振り向かせられないのに？というかリリーが好きならセブルスをいじめるのをやめなよ？』

ジェームズ「スニベルスは関係ない！」

『リリー多分まだ怒ってるよ？なんたってジェームズは私をいじめたんだもん』

ジェームズ「謝ったから帳消しだろう！？」

『どーしよっかなぁ、、、黒髪には謝られてないしなぁ、、、』

意地悪を言うようにニヤニヤして考え込むようにうーん、と唸るふりをするA

ジェームズ「前も思ったけど、Aは極端に人の名前を覚えないよね、、、僕のことは眼鏡くんだったし、」

『だって知らないもん、黒髪の名前も知らないし、よく一緒にいるあの小柄の子の名前も知らない』

『ジェームズの眼鏡貨ーして』とかなんとか喋っていると男子寮の方から声がして、

「ジェームズ！ジェームズ！？」

と僕の名前を呼びながら階段を駆け降りてくる音が

ジェームズ「やばい、シリウスだ！ごめんA！」

そう言って僕は咄嗟にAの三つ編みに結ぼうとしていたリボンを手に掴んだまま階段の方へ駆けて行った

Aがふざけてつけていた僕の眼鏡も忘れて

『あっ、リボン、、、ってあっ、眼鏡、、、』

＊

シリウス「ジェームズお前毎朝どこ行ってんだよ？って眼鏡は？」

ジェームズ「え？眼鏡、、、あっ！！」