僕らのホグワーツ青春譚 (ページ18)

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No.17 ページ18

A side

『リリー、、、リリー？』

クリスマスの朝、いつもより早く目が覚めた

寝ぼけてリリーの名前を呼ぶが、リリーはクリスマス休暇で家に帰っている

四人部屋にひとりではなんだか居た堪れなくなって、ブラシとリボンを掴んでは、足早に談話室へ降りた

クリスマスツリーのもとには木の幹を隠すようにたくさんのプレゼントが置かれていた

「A・A」と綴られた包みはみっつあって、それを見つけたAは目を輝かせる

今すぐにでも開けたいのを我慢してソファチェアに座る

ブラシで髪をといていると、いつもより早くおきたからかうつらうつらしてきた

＊

目が覚めてきた

まだ目を開ける気にはならないけど、意識は起きてる感じ

すると気づく

誰かが私の髪をブラシでといている。スッスッ、と通るけど、どこか慣れていないような手つき

我慢できなくて目を擦ると、背後から

「あ、起きた、、、？」

眼鏡くんだ。この声はあの眼鏡。振り返らずにいると眼鏡は今更ながら

ジェームズ「僕が結ってもいい？」

聞こえたのはいつもの悪意の含んだ声とは違う声だった

『、、、、、、、、いいけど、残ってたんだね、眼鏡く「ジェームズ」

ジェームズ「僕の名前、ジェームズ・ポッター」

ジェームズ「君には、その、悪いことしたと思う。ご、ごめん、、？」

『別にいいや、盗ったものは返してくれれば。ジェ、ジェー、ムズ』

ジェームズ「！、かわい子ちゃんは思ってたより心が広いみたいなんだね！正直水くらいかけられるかと思ってたや！」

『A・A！ずっと思ってたけどかわい子ちゃんて何？というか確かに許すには早かったかも、、、』

ジェームズ「A、Aか！リーマスもそう呼んでたね！」

『なんでリーマスはあんたなんかと仲がいいの、、、？』

ジェームズ「Aこそなんでエバンズと仲がいいのかわからないけどね」

『ジェームズよりは好かれてるけどね』

＊

ジェームズ「できた！」

するとジェームズは出来た三つ編みを前にかけた

出来上がった三つ編みは酷く緩いし、幾つも髪束がはみ出ているけど、

『三つ編みとか出来たんだ、、、』

というとジェームズは思い出したように「あっ！」と言い

テーブルに置いてあるリボンを手に取った