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『……心当たり？』
ショッピくんにそう聞き返すと、ぽつりとあることを話し始めた。
shp「Aさんが眠っている間列車の内部を粗方見てみたんですけど、一つだけ開かんかったところがあるんですよ。」
『開かなかったところ…？』
そういえば列車に長いこと乗っていたがゾムさんの時以外にほか車両に移ったことはなかったし、探索しよう何てこと思いつかなかった。
shp「運転室です。Aさんなら絶対に開けられるはずなので今から行きましょうか。」
ショッピくんは立ち上がると、俺に手を差し出してくれた。
『……そっか。じゃあ早速行こうか』
俺はショッピくんの手を取り、彼の案内で運転室へと向かった。
少しだけショッピ君が嬉しそうに見えたのは気のせいだろう。
暫くして列車の先頭でもある運転室の前辿り着いた。
中を覗いてみるが運転士らしき人物はいない。
戸に手をかけそっと引いてみると案外簡単に戸は開いた。
簡単に開きすぎて少し不安になるくらいだった。
運転室に入ると、そこには確かに緊急停止ボタンがあった。
これを押せば俺はこのまま帰れるんだ…
もう、帰らないといけなくなってしまうんだ
syp「Aさん？どうしたんですか」
俺は目の前にある緊急停止ボタンが押せないでいた。
早く押さないと終点についてしまう。帰れなくなってしまうとわかっているのに。
ショッピくんにも呆れられちゃうんだろうな。
『……ごめ…なさい…俺…押せない…』
俺の意思に反して勝手に涙まで溢れてきた。
またショッピくんに迷惑をかけてしまうなぁ。
そんな俺を見てショッピくんは呆れてるんだろうな。
あぁ、嫌われたくないな。
shp「…………それやったらいっそこのまま終点まで一緒にいきますか？」
ショッピくんは普段と変わらぬ態度で突然そんなことを言い出した。
『………一緒に終点って…』
shp「よくよく考えてみれば緊急停止したって列車が止まるだけで扉の先にAさんが行ける確証なんてないんやし、それやったら終点まで行って帰り道探すほうが早いやろ。」
shp「それに……俺はAさんと居れるんやったらどこでも良いんすよ。何も無い所でも地獄でも。」
そう言ってショッピくんは俺のことを抱きしめてくれた。
あぁ、あったかいな。
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７７℃(プロフ) - 杏。さん» ありがとうございます！これからもゆっくりですが更新頑張ります！ (8月18日 8時) (
レス) id: d70c103796 (このIDを非表示/違反報告)
杏。(プロフ) - めちゃくちゃ好きです。文字化けや表現も凝ってて凄く素敵な作品だと思います！！更新頑張ってください。 (8月18日 2時) (レス) id: efc02aac0e (このIDを非表示/違反報告)
７７℃(プロフ) - 白米の無い弁当さん» ありがとうございまぁぁす…！まだきちんと決まっていなかったr(((((殴 (6月13日 0時) (レス) id: 089865720f (このIDを非表示/違反報告)
７７℃(プロフ) - モモモさん» わぁぁありがとうございます…！！これからも頑張ります！ (6月13日 0時) (レス) id: 089865720f (このIDを非表示/違反報告)
白米の無い弁当 - なんだこの神作品は……続きが気になるｯｯｯｯ！！夢主ちゃんの過去とはなんだあｯ！！デュエルスタンb((((( (6月12日 23時) (レス) @page8 id: b86b104ca2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：７７℃ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php?mailchkd=1
作成日時：2023年5月11日 0時
