喪失 ページ2
俺は記憶喪失だ。
記憶喪失と言っても、自分の名前も両親の名前も覚えている。
がどうやら直近5年分の記憶が抜け落ちているらしい。
確かに言われてみると俺が覚えている街並みとは少し雰囲気が違うし、自分自身の見た目もかなり変わっていた。しかもかなりイケメンに。
っと……………今はそんなことどうでもいい………それよりも俺は今悩みがある。
にわかには信じがたいことが実は今起きているんだ。それは………………
rbr「なぁ俺喉乾いたんやけど。この体じゃあ飲み物買いにいけへんもんで代わりに買ってきてくれん？」
ふわふわと宙に浮かびながら呑気なことを言う青年……そう、俺の悩みはこいつについてだ。
こいつとの出会いは突然だった。
ある日、病院のベットで目覚めたら隣でふわふわ浮かんでいたのだ。
オレンジ色の甚平に『天』と書かれている面布を顔にかけ、どことなく神々しさを放っていた。
rbr「おっ、起きたんか。Aおはようさん。俺さ、起きたらなんか浮けるようになってたわw」
と言いながらそっと俺の頭を撫でてきた。
『………………………あ、えっと…お、おはよう？』
そう挙動不審気味に俺が返すと、俺の頭を撫でる手をぴたりと止めグイッと顔を近づけてきた。
rbr「……………ははーん…さてはあんさん俺のこと誰か覚えてないやろ？」
覚えている覚えていない以前に俺たち初対面だよね？
なんて言葉は飲み込み、こくりと静かに頷いた。
面布をつけた少年は布越しでもわかる位にニヤリと笑い俺にこう言ってきた。
rbr「俺は……まぁロボロとでも名乗っておこうかな。そして俺はあんさんに憑いてる……………幽霊や！！！」
『ゆ、幽霊…？？幽霊ってこんなにはっきりと見えるようなものなの？てか俺霊感とかそういうのないハズなのに…』
rbr「まぁまぁ。そんな細かいことは気にしんくていいんやって。……それよりも、これは俺の憶測でしかないんやけどあんさん。多分事故のせいで少なくとも…………そうやな…5年分くらい記憶なくなっとるで。」
嘘だ。だって俺は昨日の夕飯だって母さんや友達の名前もおぼえている……………はずだ
『記憶がなくなっている…？まさか、そんなわけないよ。だって俺は今中学生で rbr「本当に中学生や思うならよーく鏡見てみ？」
鏡をぐいぐいと押し付けられ渋々見てみる……………あれ、おかしいぞ？俺はこんなにもイケメンじゃなかったはずだけど？？
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７７℃(プロフ) - BalloonFlowerさん» わああありがとうございます！！ゾワゾワして頂けて何よりです(？) (8月12日 9時) (
レス) id: 6e2946dc54 (このIDを非表示/違反報告)
７７℃(プロフ) - 百鬼白夜さん» 返答遅くなってしまい申し訳ないです…誰でも見られるように設定させていただきました！ (8月12日 9時) (レス) id: 6e2946dc54 (このIDを非表示/違反報告)
BalloonFlower(プロフ) - 最後の架空最高です。繋がったっとぞわっとしました。好きです。（唐突） (8月11日 23時) (レス) @page19 id: 1c195c76a5 (このIDを非表示/違反報告)
百鬼白夜 - パスワードって何ですかね？新作のやつです！ (7月30日 14時) (レス) id: 657222ed2f (このIDを非表示/違反報告)
７７℃(プロフ) - BalloonFlowerさん» コメントありがとうございます！自分も書きながら半泣きになってました笑 (2023年2月19日 17時) (レス) @page14 id: 089865720f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：７７℃ | 作成日時：2022年11月25日 2時
