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朝。
いつも通り、モルジアナが先に目を覚ましてナージャを起こす。いつもはおはようの一言で起きるナージャが、この日はなんだか様子がおかしかった。何度名前を呼んでも、ぼーっとしている。
「すごい熱が……！」
扉を叩いて人を呼んだ。すぐにファティマーが独房に入ってくる。
「あら、下の根まで腫らして、これはもうダメね」
いつものように処分しておいて、と猫か犬でも扱うようにナージャを部下に渡す。
「あ、待って、ちょうどアレのエサが切れてたわ」
「砂漠ハイエナですね？」
「そうそう、じゃあその方法で────処分して」
先程からファティマーをじっと見ていたモルジアナの目が見開かれる。唖然として、ファティマーを見つめるモルジアナに気付くと、ニヤリと厭な笑いを浮かべた。
◇
夜、モルジアナが侵入してきた広場には大きなゲージのようなものが設置されていた。モルジアナは後ろに手を回され、ファティマーの部下に押さえられている。
ナージャは、体に縄を括り付けられぶらさがっていた。
ゲージの中には何か動物が五頭ほどいた。さっき話していた砂漠ハイエナという種だろう、ぶら下がっているナージャに首を伸ばしてクンクンと嗅いでいる。
モルジアナは何をしようとしているのか、ファティマーが何を考えているのか全く分からず、目を見開いて唖然とする。
何をするのか分からないのは頭領も同じようで、何をするつもりなのか問いただしていた。ファティマーはまたちらりとモルジアナを見る。
「うちではねぇ、価値の低い奴 隷の手当てなんかしないの。薬代より安い値の病気の奴 隷は、どうするのが一番いいかしら？」
モルジアナにはまだ何を言っているのか意味が分からなかった。ファティマーは部下からナイフを受け取り、刃をぎらつかせながら縄に手をかける。
「えっ？えっ？えっ？そんな────」
やめて、と言う声は縄を切る音で消えてしまった。
「ハイエナのエサにするのよ！」
ナージャは悲鳴をあげながら、地面に落下する。待ってましたとばかりに涎をだらだらと垂らした砂漠ハイエナがナージャ目がけ駆け寄る。
「やめろっ！」
助けなければ、ともがくが後ろ手に押さえられ、足にはあの頑丈な枷が付いている。暴れた所で、足枷がガッシャガッシャと音を立てるだけだった。
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名無しさん(プロフ) - 、さん» 失礼しました。先程外しました。3の時も指摘して頂いたのに、大変申し訳ありません。 (2018年2月17日 17時) (
レス) id: 8c887b66b4 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - MIZORE@厨二の魂百までさん» ありがとうございます！しばらくは原作をなぞるだけになりますがよろしくお願いします。 (2018年2月17日 17時) (レス) id: 8c887b66b4 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 続編も4まできてオリジナルフラグ外し忘れはないんじゃないですか？ (2018年2月17日 17時) (レス) id: 5c20bbbbb1 (このIDを非表示/違反報告)
MIZORE@厨二の魂百まで(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも更新頑張ってください^^ (2018年2月17日 17時) (レス) id: d47704566c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しさん | 作成日時：2018年2月17日 17時
