第32夜 その名はシンドバッド ページ26
「オイ。なぜ俺の国、シンドリアとの交易を打ち切った？」
ワケを聞かせてもらおうか、とジャーファル、マスルールを後ろに携えたシンドバッドが問いつめる。
問いつめられ汗を流す二人は、ヒソヒソと何か話している。
「ど、どうしよう兄上、シンドバッドさん怒ってるよ」
「まったく面倒な人が来たでしなぁ……」
一言二言交わすと、二人のうちのふくよかな方────バルバッド現国王、アブマド・サルージャは無理矢理笑顔を貼り付け、手をあげて挨拶をする。
「ハハ、まあまあシンドバッドおじさん！お久しぶりでしなあ」
不思議な語尾をつける国王の後ろでは長い方、副王のサブマド・サルージャがビクビクと震えている。
「でかくなったなサルージャ兄弟。ついにお前らが国王か」
「ハハハ、おじさんは少し腹が出てきたでしなあ」
シンドバッドはアブマドの腹の贅肉をつまみながら反論する。
「ウルセー、お前に言われたかねーよ」
「イタタタイタッ 離すでし！」
そんなふざけたやり取りも大概に、シンドバッドは机を拳で叩いて話を戻す。
「とにかく！俺の用件は一つだけだ。シンドリアとの船舶貿易を再開しろ！
シンドリアは島国だ。船舶貿易なしには立ちゆかん。主要な貿易相手のバルバッドを欠くわけにはいかん。
それに、交易を始める時に、先生……お前らの親父さんにとても世話になった。両国の関係を失いたくないんだよ」
「ハァ、悪いけど、交易再開は無理でし」
だが、その要求にアブマドは腕でバツマークを作った。即断られたことに、シンドバッドは声を荒げる。
「なんで！」
「それはでしねー！……今、バルバッドは国内の大問題で手いっぱいなんでしよ！」
「国内の、大問題ィ？」
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名無しさん(プロフ) - 、さん» 失礼しました。先程外しました。3の時も指摘して頂いたのに、大変申し訳ありません。 (2018年2月17日 17時) (
レス) id: 8c887b66b4 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - MIZORE@厨二の魂百までさん» ありがとうございます！しばらくは原作をなぞるだけになりますがよろしくお願いします。 (2018年2月17日 17時) (レス) id: 8c887b66b4 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 続編も4まできてオリジナルフラグ外し忘れはないんじゃないですか？ (2018年2月17日 17時) (レス) id: 5c20bbbbb1 (このIDを非表示/違反報告)
MIZORE@厨二の魂百まで(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも更新頑張ってください^^ (2018年2月17日 17時) (レス) id: d47704566c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しさん | 作成日時：2018年2月17日 17時
